【JRAオークス(優駿牝馬)2023予想】激走データから浮上する大穴は〝この馬〟だ!

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東京競馬の日曜メインは牝馬クラシック第二弾「オークス(優駿牝馬)」が行われます。ここは桜花賞を鮮やかに勝ちきったリバティアイランドで仕方がないという雰囲気もありますが、マイルしか経験していない同馬に絶対的な信頼を置いて良いものか。

800mの距離延長だけでなく、フルゲート18頭立て、週末の微妙な雨など、不安も少なくありません。他馬にも付け入る余地は十分あると考えたいところです。

リバティアイランドの牙城を崩す馬として最も注目しているのが、ハービンジャー産駒のエミューです。

不良馬場のフラワーカップを制している重賞ウイナーですが、デビュー戦では8番人気ともともと前評判は低かった馬。初勝利も3戦目、これまで3勝しているすべてが中山競馬場ということもあってか、前走の桜花賞では15番人気、単勝オッズ155.3倍という大穴扱い。

結果も10着と人気よりは上回っているとは言え、この実績では今回も当然伏兵扱いでしょう。しかし、データ的には狙ってみたくなる材料が多く揃っている1頭でもあります。

前走が二桁着順でオークスで巻き返して3着以内に食い込んだ馬は過去10年で4頭おり、以下の共通点がありました。

  • 前走G1
  • 勝馬との差は1秒以下
  • 重賞馬
  • 二桁着順の前走は勝っている
  • 3勝している

今回これに当てはまるのはエミューの1頭のみ。過去には上記の共通点に当てはまりながら巻き返せなかった馬もいるかもしれませんが、少なくとも巻き返して3着以内に入った4頭の共通点と一緒というのは、無視できません。

さらには、2400mという距離もエミューにとってはプラスに働く可能性大と見ています。週末の天候によってはさらにスタミナ勝負になる可能性もありますが、長い距離や力の要る馬場に対応できるハービンジャー産駒ならむしろ2400mのタフ馬場は好材料でしょう。実際、マイルよりも1800mの方が高いパフォーマンスを見せており、距離は伸びた方が良いタイプに思えます。

鞍上はM.デムーロ騎手で、先週のヴィクトリアマイルでは15番人気だったディヴィーナに騎乗し、メンバー最速の上がり3F33秒1の末脚で伸びて見せ場たっぷりの4着と、久々にデムーロ騎手らしい騎乗を見せてくれました。

かなり小柄な馬なので揉まれたりゴチャつく競馬となると不安ですが、外から伸び伸びと走ることができればチャンスは生まれそうです。その意味で7枠15番は好枠を引けたと言える枠で、ここからなら内で揉まれる可能性は低そうです。

ということで今年のオークスは、前走二桁着順からの巻き返した過去の馬達と共通点の多いエミューが、乗れているM.デムーロ騎手とのコンビで最強牝馬に迫って上位に来てくれることに期待したいと思います。