【スプリングステークス2024予想】抜けた馬が不在!伏兵ログラールの激走に期待

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中山競馬の日曜メインは皐月賞トライアル「スプリングS」が開催。今年は10頭と少頭数での開催となりますが、きさらぎ賞・2着のウォーターリヒト、ひいらぎ賞を圧勝してきたシックスペンスなど期待の精鋭たちが揃いました。

とは言え、近年有力馬は直行のローテーションを組むことが多く、トライアルが叩き台ではなく権利取りになってきている印象。今年は上位人気が全馬能力抜けておらず適性外の馬が多数。伏兵の台頭も十分あると考えて予想したいと思います。

今回激走の期待をしている伏兵馬は、モーリス産駒のログラールです。デビュー戦は5着に敗れ、続く未勝利戦は3着。そして3戦目の小倉競馬場で行われた未勝利戦で初勝利を挙げ、駒を進めてきました。

今回のメンバーで前走が未勝利戦はログラールのみということで、実績的には劣る存在。ただ、デビュー戦はほとんどまともな競馬ができず、不完全燃焼で度外視していい内容。しっかり実力を発揮したのは2戦目の未勝利戦で、スタートはいまいちでしたが中団には付けて上がり3位の脚で伸びて3着に食い込みました。スタートさえスムーズならさらに上位に来ていた可能性も高かったと思われる一戦でした。

続く前走の未勝利戦では課題であったスタートも上手く決め、5番手の先団外目を追走。勝負どころで手応え良くまわって直線を向くと、抜け出してからは1馬身半突き放して快勝しました。デビュー戦と2戦目の未勝利戦はいずれもスローペースの前残りと展開向かず。前走の未勝利戦はハイペースをきっちりと差し切っており、末脚は良いものを持っていることを証明してくれました。父モーリス、母ディアデラマドレ、母の母がディアデラノビアという血統背景からも、末脚のポテンシャルは高そうです。

2戦目よりも前のポジションに付けられたことは好感が持てますし、勝負にいってしっかりと末脚を伸ばすことができたのも好材料。今回は明確な逃げ馬が不在ということでスローとなりそうな気配もありますが、権利取りが必須となる為ペースが上がりやすいのが同レースの傾向。ある程度の位置に付けて道中スムーズに進めることができれば、最後は見せ場を作ってくれる可能性は高いのではないでしょうか。

1週前の追い切りではCWコースで一杯に追われて6F80.8-1F11.9、最終追いは不良馬場のCWコースでしまい強めに追われて5F68.6-1F11.5と時計は優秀です。前走以上の時計をマークしてきており、負荷がかけられた中でも2週連続でラストは11秒台をマークと、期待感を高める追い切りを消化してきています。

戦線だけ見ると評価はし難い1頭ですが、末脚は今回のメンバーでも十分通用するモノを持っており、状態面も実力を発揮できる態勢にはありということで、激走は大いに期待できるのではないでしょうか。