【ダービー卿CT予想2019】ダイアトニック、重賞初挑戦でも十分通用

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30日土曜の中山メインは、安田記念を目指すマイラーが対決する「ダービー卿チャレンジトロフィー」です。過去の勝ち馬には2005年のダイワメジャーや2014年のカレンブラックヒルといったもともと実績のある馬が復活したり、2013年のトウケイヘイローや2015年のモーリスなどここで重賞初制覇を挙げたのちに重賞戦線で活躍するなど、登竜門的な位置づけのレースとしても有名です。

今回筆者が注目しているのはロードカナロア産駒の4歳馬、ダイアトニックです。16頭中唯一この馬だけがここが初のオープン戦となります。すでにG2を勝っているカツジやロードクエスト、ジョーストリクトリ、G1で2着のギベオンを含めて8頭もの重賞馬が出走する中では、実績面で見劣るのは否めません。

しかし、それでも期待したくなるのは大物感を感じさせてくれた前走の内容にあります。前走、京都競馬場で行われた1600万の「斑鳩S」をタイム差無しの首差で勝利し、オープン入りを果たしたダイアトニック。

レースでは、最後の直線を向いて抜け出したダイアトニックを後方から追い込んできたレインボーフラッグが詰めてきて差しきるかのような展開でしたが、しばらく競り合いを演じた後、残り50mでダイアトニックがぐいっと差し返してクビ差勝利したという内容でした。

坂路の申し子と言われたミホノブルボンなども、直線ギリギリの土俵際まで粘れる強い馬でした。差されそうで差されないというのは、当時は大物と呼ばれる強い馬ならではの強さだと思います。ダイアトニックの前走の走りも、そうした強さが感じられる大物感あふれるレースぶりでした。

今回はハンデも54㎏と軽めで、前走より3キロ減というのも好材料。中山マイルは昨年秋の「外房特別(1000万下)」の3着のみですが、1600mの成績は「1-1-1-1」と安定した成績を残しております。前走の斑鳩Sではレッドアンシェルやアダムバローズといったレベルの高い相手に勝ち切れておりますし、能力は高いはずの1頭です。

ここはオープン緒戦でも、重賞馬を負かす実力はすでに持っているダイアトニック。ここで弾みをつけてさらなる飛躍となるかに注目です。