“漆黒のダービー馬”エイシンフラッシュ、種牡馬としても復権なるか?

2010年の日本ダービーを制し、2012年の天皇賞・秋ではミルコ・デムーロ騎手が勝利後、当時の天皇陛下ご夫妻に下馬しての敬礼が印象的だったのが、キングズベスト産駒のエイシンフラッシュです。

父のキングズベストはイギリスダービー馬のワークフォースも輩出しており、ともに日本でスタッドインしているもののまだ大物といえる産駒が出ていないのが現状で、ポテンシャルの高さは現役時代の活躍からお墨付きといえそうですが、特にエイシンフラッシュはまだ12歳ということもあり、これからの巻き返しが期待される種牡馬といえるでしょう。

現在は新ひだか町のレックススタッドで種牡馬生活を送っているエイシンフラッシュですが、2019年は67頭、2020年は46頭、2021年は42頭と産駒が減少傾向となっています。
産駒が減ればリーディングサイアーの成績も比例して下がるところでしょうが、2019年は23位、2020年は22位、2021年は21位と着実に順位を上げているのは、数少ない産駒が成績を残している証拠でもあり、コスパも含め良質な種牡馬ではないでしょうか。

また、人気沸騰中の育成シミュレーションゲームの『ウマ娘 プリティーダービー』では、エイシンフラッシュとダート界で活躍したスマートファルコンが同室という設定になっていますが、現実の世界でも同じ厩舎で暮らしています。

これまでの主な産駒はココロノトウダイ、カリオストロ、タマモメイトウ、そして昨年2戦2勝でホープフルSに参戦したオニャンコポンがいますが、重賞勝ち馬がまだ出ていないのが課題です。

オニャンコポンは状態次第ですが今週の京成杯に出走を予定しており、ホープフルSでは結果が残せなかったものの、改めてG3で勝ち負け、あるいはエイシンフラッシュ産駒の重賞初勝利なるか、期待がかかります。