【京都大賞典】サウンズオブアース、“長距離&スロー”は絶好の条件

先週はスプリンターズSに凱旋門賞とG1が2レースも行われ、予想に大忙しだったというファンも少なくないのではないでしょうか?今週末は月曜日が祝日で三連休となりますが、今週も土・日・月と中央では重賞が目白押し。月曜日は地方競馬でも「マイルチャンピオンシップ南部杯」が開催され、先週に引き続き今週もまた忙しい週末となりそうです。

中央では最終日の月曜日に京都競馬場でG2の「京都大賞典」が開催されます。勝ち馬に天皇賞秋への優先出走権が与えられるレースで、秋の中長距離G1を目指す実績馬たちがそのステップとして利用するレースとなっております。

サウンズオブアース、今回は絶好の条件!悲願の重賞初Vなるか

さて、さっそく今回の本命馬から紹介させていただきたいと思います。私が選んだ本命馬はサウンズオブアース。15年の有馬記念(2着)、16年のジャパンカップ(2着)の時のようなスローペースの中で結果を出してきた馬で、「長距離&スローの瞬発力勝負」を得意条件とする馬です。

前が止まらない開幕週の京都、逃げ馬も不在、同競走は今年3度目で慣れた舞台と、今回は条件が揃っております。宝塚記念を逃げたシュヴァルグランがおりますが、誰も逃げない中で好スタートを切って押し出されたかたちの逃げでしたし、計画的な逃げでなかった以上連続でハナを切っていくことは少し考え難いでしょう。近年この重賞はとにかくスローの上がり勝負になる傾向にあり、開幕週も相まって前にいる馬でないと話にならないようなレースになる印象が強いです。

使える脚は一瞬なので、後ろからだと押し上げるところで脚を使ってしまいます。前目につけてじわじわとペースを引き上げ、直線で一瞬の脚を使える展開にもっていくことができれば、このメンバー相手なら意外とあっさり悲願の重賞初制覇を達成してしまうかもしれませんね。

対抗馬として注目しているのはスマートレイアー。鞍上は主戦騎手の武豊騎手ですが、この日はてっきり南部杯のコパノリッキーに騎乗すると思っておりましたが、自身の公式ブログで「騎手の立場としてはその選択にも迷ったところです。ボク自身、そこは京都大賞典のスマートレイアーに乗せてもらうことにしました。長い付き合いだったこの馬も、今シーズン限りで繁殖入りということですし、もうひと花咲かせてあげたいところです。」と長い付き合いである相棒への想いを綴り、スマートレイアーを選択。こういった話を聞いてしまうとついつい応援したくなってしまうのですが、実際、前半で楽な競馬ができる展開になる可能性が高い今回はこの馬向きの競馬となりそうですし、結果的に英断だったなんてことにもなるかもしれませんね。

距離の不安もありますが、前半が流れにくいこの距離の方が今は走れるということもありますし、上記で挙げたサウンズオブアースの後ろあたりで進め、じわじわと加速する展開でトップスピードに持っていくことができれば、もうひと花咲かせることもできるのではないでしょうか。前走の鳴尾記念も、楽に逃げた勝ち馬にメンバー最速の上がりで首差の2着まで詰め寄る競馬を披露し、7歳牝馬でもまだまだ力はあることを証明しました。

ということで、今年の京都大賞典は本命サウンズオブアース、対抗スマートレイアーという予想のもと馬券を組んで勝負したいと思います。それでは、皆さんの馬券のご健闘を祈ります!