【ローズS予想2020】フィオリキアリ、成長力と勢い魅力

今週は中山競馬場と中京競馬場の2場での3日開催です。中京では牝馬クラシックトライアルの「ローズステークス」が行われます。例年だと阪神競馬場での開催となりますが、今年は京都競馬場が改修工事のため開催がずれ込み、中京競馬場での開催となります。

出走馬はフルゲート18頭と予想が非常に難解なレースとなりましたが、春の実績馬としてオークス出走馬が7頭、夏競馬を勝ってチャレンジしてきた馬が8頭と、実績馬と上り馬が入り混じった楽しみな一戦となります。

そんな中で注目しているのはキズナ産駒のフィオリキアリです。フィオリキアリは前走小倉競馬場で行われた2勝クラスの西海賞を制しています。先に述べたオークス出走馬と夏競馬を勝った馬という要素に唯一、両方に合致している馬でもあります。

通常春の牝馬三冠を使った馬はトライアルを叩いて本番に臨む馬が多いのですが、フィオリキアリは珍しく夏競馬から始動し、トライアルを使って本場に臨もうとしています。

夏場を使うことで勢いは出るかもしれませんが、トライアルも使えば秋の本番時には疲れが出てしまうというケースもある中、フィオリキアリは異例とも言えるローテを実施しました。

その前走は馬体重がプラス20kgでしたが、オークスが輸送減りのマイナス10kgでしたのでこの馬体重増はきっちり成長した証とも言えます。また、春先はどちらかというと差し追い込み競馬をしていたのですが、前走は16頭立ての2番手からきっちりと抜け出して快勝しています。脚質の幅も広がり、精神的にも成長した姿も見せてくれました。

先週中山競馬場で行われた紫苑ステークスでは、同じキズナ産駒のマルターズディオサが勝っていますので、産駒の勢いもあります。今回のローズステークスにはフィオリキアリ以外にもキズナ産駒が4頭出走しており、2週連続でキズナ産駒の重賞Vということも有り得そうですね。

ということで、今年のローズステークスは、理想的な成長曲線を描いているフィオリキアリが実力を発揮し、秋華賞へ駒を進めることに期待して応援したいと思います。