【アルテミスS予想2021】G1馬多数輩出の出世レース、少頭数ながら濃いメンバーが集結

まだ10回目の開催と歴史は浅い重賞ながら、リスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシと大物牝馬を輩出している出世レースが、今週土曜東京メインレースに組まれている2歳牝馬重賞のアルテミスSです。芝の1600mということもあり、条件としては頭数が揃いそうなものですが、今年は登録11頭と少な目となっています。

過去のデータでは人気薄の台頭も見られ、2014年の勝ち馬ココロノアイは9番人気、2015年の勝ち馬デンコウアンジュは12番人気と、大荒れもあるレースとなっていますが、昨年は1,2,3番人気がそのまま上位入線となっており、レース傾向が読みにくい難解なレースといえそうです。

少頭数にはなったものの今年のメンバーをみると、美浦・国枝厩舎の本気度に焦点を当ててみたくなります。エピファネイア産駒のサークルオブライフにデムーロ騎手、ディープインパクト産駒で母ヤンキーローズにとっては初仔となるロムネヤには戸崎騎手を引き続き確保して挑む予定となっています。

国枝厩舎といえば牝馬の大物の輩出が印象深い厩舎で、これまでにも3冠牝馬アパパネをはじめ、先日秋華賞で悲願のクラシック制覇となったアカイトリノムスメ、さらに繁殖牝馬となって自身を超える産駒を出せるかも注目のアーモンドアイなどがおり、今年の2頭出しには注目せざるを得ません。

相手を見ると、ブルーメンブラットとエピファネイアの間に誕生したフォラブリューテは、今年の日本ダービーにグレートマジシャンを出走させ4着に健闘させている美浦の新進気鋭の厩舎でもある宮田厩舎が管理しており、今回は川田騎手からルメール騎手に乗り替わりとなりますが、府中牝馬S、マイルチャンピオンシップ制覇など8勝を挙げているブルーメンブラット産駒の中でも期待度が高いだけに、想定では1,2番人気に落ち着きそうです。デビュー戦で17頭という多頭数を経験しているのも強味で、先々が楽しみな逸材といえるのではないでしょうか。

その他にもアドマイヤリードの半妹となるベルクレスタなどの参戦も予定されており、ハイレベルな競馬が今年も期待できそうです。今年の勝ち馬の今後にも期待しつつ、レースを楽しみたいですね。