JRAジャパンC(2022)は大きく成長した“上がり馬”で勝負だ!

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今年は4頭もの外国馬が参戦ということで、久々に国際色豊かなジャパンカップ。魅力的な外国馬が多数揃っていますが、今回本命視したいのは前走の京都大賞典で初重賞を奪取した上がり馬ヴェラアズールです。

今年の3月に2勝クラスを勝利し、春にようやくオープン入りを果たしたばかりの馬でしたが、前走の京都大賞典の一戦のみで、一躍G1馬クラスの評価をあたえられるまでになりました。それだけ前走は好内容の競馬だったということでしょう。その前走は淀みないペースで進み、稍重とは言え速い時計の出る高速馬場で、決め手勝負をメンバー上がり最速33秒2の脚で2馬身差し切る競馬は確かに完勝と言える内容。

2走前は同舞台である東京2400mのジューンSで上がり最速33秒9の脚で後方から伸びて差し切っており、大舞台の東京でもやはり活きる脚です。剛腕のムーア騎手とのコンビならなおさら期待したくなりますし、出し切る競馬さえしてくれれば最後の直線は見せ場を作ってくれるでしょう。

続いて相手ですが、対抗馬として最有力視してるのは、2走前の鳴尾記念を制し、重賞初制覇を果たしたヴェルトライゼンデです。

同期である「無敗の3冠馬」コントレイルの陰に隠れてしまいがちですが、同馬もこれまでホープフルS・2着、ダービー・3着、G2で三度の2着とハイレベルな中距離重賞戦線で高い安定感を示してきた実力馬です。

屈腱炎による長期休養を余儀なくされ、今年の鳴尾記念が約1年4か月ぶりの復帰戦でした。ブランクをまったく感じさせない鮮やかな末脚で並み居る強豪を一蹴し、衰えどころかこれまで以上の脚を使えてきたという印象を受けました。この時手綱を握ったD.レーン騎手の手腕も当然評価したく、中団馬群の中から間を割って行かせる競馬を展開させたのは流石の一言です。

前走のオールカマーは7着凡走でしたが、この馬は左回りの長い直線向きで、特に中山はパフォーマンス低下が顕著なことがハッキリしています。度外視とまではいかなくとも、ここで割り引くようなことではないように思えます。

今回鳴尾記念ぶりに手綱がレーン騎手に戻りますし、力を発揮できる左回りの舞台ということで、巻き返してくる可能性は高いと感じます。ということで今年のジャパンCは本命ヴェラアズール、対抗ヴェルトライゼンデという予想で勝負したいと思います。