【フローラS予想2022】未勝利勝ちのゴールデンアワー、オークスでも通用する逸材か

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今週から開幕する東京競馬場の日曜メインは、オークストライアルの「フローラステークス」です。桜花賞組以外の重要トライアルで、過去10年の3着以内の馬から、昨年の3着馬ユーバーレーベンがオークス馬になったのをはじめ、2020年の勝馬ウインマリリン、2017年のモズカッチャン、2016年のチェッキーノ、2013年のエバーブロッサムの4頭がオークスで2着に好走しています。

今年は出走馬15頭の中で、2戦2勝のルージュエヴァイユ、桜花賞6着のパーソナルハイ、フィリーズレビュー4着のマイシンフォニーなどが有力視されている中で、注目しているのは前走未勝利戦を勝ったばかりのゴールデンアワーです。

ゴールデンアワー以外の馬は、全馬1勝クラスかオープンクラスのレースを1戦以上走っていますが、唯一ゴールデンアワーだけは未勝利戦を勝ったばかりなので1勝クラスかオープンクラスのレースは未経験です。

まだまだ3歳の若駒だけに、そこまでの差はないかもしれませんが、単純に相手関係や経験値だけを言えばゴールデンアワーは一番下と言えてしまうかもしれません。それでも注目しているのは、前走の未勝利戦の内容が秀逸だったからなのです。

フルゲート18頭立ての2番人気に推されたゴールデンアワーは、出遅れてほぼ最後方の位置取りから向正面第三コーナー付近で一気に捲っていき、第四コーナー2番手から直線に向くと、一気に抜け出して3馬身差で快勝しました。見た目の印象もさることながら、この時のラスト400mのラップタイムがなかなかのものだったのです。残り400m-200mが12.0秒、ラスト200mが12.1秒と最後に急坂のある中山のラストでラップがそこまで落ちてないのはお見事。2戦2勝のルージュエヴァイユが勝った中山1800mのデイジー賞では、400m-200mが11.4秒、ラスト200mが12.7秒と1秒3もラップが落ちていました。桜花賞6着だったパーソナルハイが出走して6着だった中山1800mのフラワーカップでも400m-200mが11.4秒、ラスト200mが12.0秒と0.6秒ラップが落ちていますので、ゴールデンアワーのラストのラップタイムがいかに優秀だったことがわかります。

さらに今回鞍上が横山武史騎手に乗り替わります。昨年ブレイクした横山武史騎手は、今年のG1戦線こそ不運が続いていますが、それでも今年も大活躍で4月21日現在で全国リーディング3位で、これからエンジンもかかってくることでしょう。桜花賞で騎乗したナミュールがオークス挑戦が微妙かもしれない中、ゴールデンアワーとのコンビでオークスで活躍してくれる可能性を十分に秘めています。

ということで今年のフローラステークスは、唯一の未勝利勝ちのゴールデンアワーはオークスでも通用すると判断して、オークスへの切符を掴んでくれることに期待したいと思います