JRA京成杯(2021)はグラティアス確勝か?一矢報いるならあの馬だ!

記事「JRA京成杯(2021)はグラティアス確勝か?一矢報いるならあの馬だ!」のサムネイル画像

キャリアの少ない明け3歳の重賞ということで、例年力関係の比較が難しい一戦として知られる京成杯。今年も出走馬全てが1勝馬となっており、頭を悩ませるレースとなりそうです。

シンプルに新馬戦の内容が一番良かったと感じる馬から狙っていくしかないと思いますが、今年一番高く評価しているのは、昨年10月の東京2000mを快勝したハーツクライ産駒のグラティアスです。

デビュー戦は、他に行く馬がおらず結果的にハナを切る形で逃げてペースを落とし、道中は物見をするなど幼さを見せながらも、直線は差し馬が迫る中でさらに伸びて上がり最速をマークして勝ち切る強い内容でした。

騎手によれば、物見をしてばかりで直線も並ばれてからやっと集中して走れたという事で、まだまだ幼さがある点は不安材料とも言えそうですし、レースレベル自体がそこまでだったという声も聞こえてきそうですが、ハナをきって逃げた中で、外から並びかけてきた馬を差し返して突き放す競馬をデビュー戦から見せてきたのは高く評価すべきでしょう。

レースレベル的には、番手から追走して上がり最速の脚で3馬身差の完勝を果たしたタイソウのデビュー戦もレベルは高かったと感じますが、跳びが大きい馬なので、より中山向きの走りで快勝したグラティアスの方を高く評価します。

姉のレシステンシア同様立派な馬格の持ち主で、中山の急坂もこなしてくれそうな気配があり、中山適性の高さも見越してグラティアスを本命視したいと思います。

問題は相手ですが、今回相手候補として最有力視しているのは、前走小倉2000mの未勝利を快勝したモーリス産駒のテンバガーです。

デビュー戦は3着に敗れましたが、ホープフルSを勝ったダノンザキッドに直線で寄られる不利を受けながらも、しぶとく伸びて3着に粘る好内容でした。1着のダノンザキッドは東京2歳SとホープフルSを連勝、2着のワンダフルタウンは京都2歳S快勝といずれの馬もその後の重賞戦線で活躍するなど、相当レベルの高い新馬戦だったと言えそうです。500kg以上の馬格でパワーのある同馬も中山の適性は高そうで、力は上位となりそうなここは勝ち負けになるでしょう。

ということで今年の京成杯は本命グラティアス、、対抗テンバガーという予想で勝負します。いずれも上位人気に推される可能性が高い2頭ということで馬券的な妙味は少なそうですが、2頭に絞った少点数の馬券で狙い撃ちしたいと思います。