カナダ所属の木村和士騎手、日本人初リーディング獲得

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昨年世界で活躍したスポーツ選手として名前が一番にあがるのは、大リーグのエンゼルスで二刀流を確立している大谷翔平選手なのは異論がないところでしょう。今年は昨年を上回る二桁勝利と打撃部門双方を求められる高いハードルとなりそうですが、彼ならあっさりやり遂げてしまうのではないかという期待感もあります。

その他にもゴルフの松山英樹選手がマスターズを優勝し、日本人で初のメジャー制覇を成し遂げるなど、世界で活躍した選手の目立った一年だったと言えるでしょう。

競馬界でも競走馬でいえば香港、アメリカでG1を3勝したラヴズオンリーユーがいますが、北米カナダで若干22歳の若手の日本人騎手が偉業を昨年達成しています。カナダで活躍中の木村和士騎手が、カナダ国内で年間138勝を挙げ、初のリーディングジョッキーに輝きました。

2位のラファエル・ヘルナンデス騎手に52勝差と圧倒的な差をつけてのリーディング獲得となっており、今シーズンの騎乗数と獲得賞金でも1位を獲得と、圧巻の内容となっています。

木村騎手は北海道出身で、JRA競馬学校に入学したものの退学し、19歳でカナダに渡ると、見習い騎手としてデビューしました。

2018年には素質の片鱗を早くも見せておりカナダ競馬の年度表彰となっている「ソヴリン賞」の最優秀見習騎手を受賞しており、翌2019年には米国競馬の年度表彰の「エクリプス賞」を日本人で初めて受賞しています。

まだまだ若い木村騎手がどこまでカナダ競馬で結果を残せるのかも注目ですが、コロナ禍でなかなか思うように行かない海外からの騎手の来日も、今後落ち着きを見せてくればかつてのような大挙襲来もありうるだけに、逆輸入となる大物騎手が日本で騎乗する日も、そう遠くはないのかもしれません。