【シルクロードS予想2025】本格化を遂げた超良血のクファシル、勢いに乗って中央G1に突き進む

京都競馬の日曜メインは芝1200mのハンデ戦・シルクロードSが行われる。

通常1200mのハンデ重賞はG1路線とあまり関連しない印象があるが、シルクロードSは例外。他の1200mハンデ重賞とは一線を画し、G1路線との関連が非常に深いレースだ。

昨年の勝ち馬ルガルがスプリンターズSを制したのは記憶に新しい。一昨年の勝ち馬ナムラクレアはG1で2着2回、3着3回。2着馬のファストフォースは高松宮記念を勝利。また2022年の勝ち馬メイケイエールはG1で4着1回、5着3回を記録し、3着馬ナランフレグが高松宮記念を制覇。さらに2021年の勝ち馬シヴァージと2020年の勝ち馬アウィルアウェイもスプリンターズSで3着に入るなど、このレースで好走した馬はその後の1200mG1で活躍している。

そんな中で今年注目しているのがモーリス産駒の5歳牡馬・クファシルだ。父モーリス、母グルヴェイグ、母父ディープインパクト、さらに母母はエアグルーヴという超良血馬である。

デビュー戦を勝ち上がると、シンザン記念では2戦目ながら1番人気に支持されるほどの期待馬だった。しかし、その後の3歳シーズンは結果を残せず、5戦して最高着順は7着。さらに3戦で二桁着順と大きなスランプに陥った。

ところが4歳となった昨年に突如素質を開花させる。復帰初戦の函館1200m1勝クラスを8番人気で勝利すると、その後2着、1着、1着と4戦3勝でオープン入り。ようやく良血馬が本領を発揮し始めた。そして迎えた2025年、初戦となるのがシンザン記念以来の重賞挑戦となるシルクロードSだ。もともと地力のある良血馬だけに、素質を開花させた今ならいきなり重賞でも勝負になるはず。

さらに開幕週の馬場は逃げ・先行馬が有利とされるが、今回は出走馬17頭の中に逃げ・先行馬が多く、展開的に差し馬のクファシルにとって好条件となりそうだ。

スプリントG1路線に進む第一歩として重賞制覇を果たす姿を期待したい。