【京都牝馬S2016回顧】休み明け難なく克服のクイーンズリング。能力の高さが光る

2/20(土)京都で開催された京都牝馬S(G3)。勝ったクイーンズリングはエリザベス女王杯(G1)8着以来の競馬で休み明けを難なく克服した。

昨年の秋華賞(G1)2着馬で、牝馬限定戦であれば力関係は上位である。前走は、直線で追いづらくなるシーンが2度もあり力は出しきっていない。今回も当然注目はしていたが、久々の競馬で勝ち切ってしまうあたりが、この馬の能力の高さかもしれない。1400メートルは、桜花賞トライアルの、フィリーズレビュー(G2)勝ちがある。

秋華賞のような、1:56秒台の競馬もできれば、今回のような、時計のかかる馬場もこなすため、馬場状態に左右されない強さというのがクイーンズリングのセールスポイントになりそう。次走も、もちろん注目。

2着・マジックタイムは、最近の調子の良さが本物であったことを改めて証明してくれた。これで、4戦連続連対。今後も牝馬限定戦であれば注意が必要になる馬かもしれない。道悪も上手。

3着・ウインプリメーラは、デビュー以来初の1400メートル戦での馬券圏内は立派。中京で、芝1800メートル・1:46.4という速いタイムでの勝利があったり、阪神マイルで稍重・1:36.6という力の要る馬場での3着もあったりと、割とどんな馬場でもこなしてしまう適応能力の高さは今後も注目。

4着・スナッチマインドは、早め先頭から押し切る戦法に出たが、直線半ばで、強烈に内に切れ込んでしまった。鞍上の菱田騎手が、右ステッキを入れているのに、右に切れ込むという、なかなか、個性的で面白い馬である。ただし、抜け出す時の瞬発力は凄まじいものを感じた。この日のレースを含めて、14戦して11連対の安定感の高さは今後も武器。この馬、まだ条件馬である。次走も含めて楽しみな馬がまた出てきた。

5着のウリウリは、能力は高いがいつ走るかわからない馬である。筆者も含めて、非常にファンを悩ましてくれる。ハマった時の勝ち方は鮮やかだけに、やはり今後も注意が必要。

この日のグループは、牝馬限定戦であれば、今後も上位争いが期待できる馬が多いため、次走以降も注目してみたいと感じている。