【共同通信杯2025予想】素質上位のマスカレードボール、東京1800mなら勝ち負け
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東京競馬の日曜メインは、クラシックへの登竜門「共同通信杯」が開催。このレースは過去10年で何頭ものG1馬を輩出してきた歴史ある一戦だ。
今年は9頭と少ないが、少数精鋭が揃った。中でも有力視したいのはドゥラメンテ産駒期待の新星マスカレードボールだ。父ドゥラメンテは共同通信杯で2着に好走した後、皐月賞とダービーを制覇。その血を引くマスカレードボールもまた、G1制覇を狙える素質を持つ。
前走のホープフルSでは11着と大敗したが、18頭立ての18番枠からのスタートでは厳しい競馬になった。4番人気に推されていたことを考えると物足りない結果ではあったが、今回は得意の左回り。しかも、2戦2勝の実績がある舞台だ。
特に評価すべきは、2戦目のアイビーSの勝ち方だ。このレースで記録した1分45秒8という勝ち時計は、東京1800mの2歳戦において、三冠馬コントレイルがマークした1分44秒5に次ぐ歴代2位の好タイムだった。勝ち方も圧巻で、素質の高さを存分に示した内容だった。
器用さが求められる前走の中山コースでは大外を引かされて見せ場を作れなかったが、中山の2000mから東京の1800m替わりは大きなプラスとなる。8頭立てのアイビーSと似た条件で走れそうな今回は高いパフォーマンスが期待できそうだ。
ホープフルSでは折り合いをかくところも見られたので引き続き折り合い面はカギとなってくるが、距離短縮でこのあたりも楽になってくるはず。初コンビを組む坂井騎手がうまくエスコートできるかも気がかりではあるものの、舞台適性や素質の高さを持ってすれば克服は可能な条件。ここは巻き返しVに期待して有力視したい。