【JRAローズS予想2022】牝馬限定戦では上位のメモリーレゾン、タフな末脚活きる

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中京競馬の日曜メインは秋華賞トライアル、ローズステークスが行われます。近年はトライアルを使わずオークスから直行する実績馬も多くなってきていますが、上がり馬や素質馬がトライアルで名乗り出る展開もまた競馬の醍醐味と言えるでしょう。

そんな今年のローズSで注目しているのは、オルフェーブル産駒のメモリーレゾンです。前走の北海ハンデキャップでは51kgの軽量もあり1番人気に推されて快勝。今回の出走馬の中では最多勝となる唯一の3勝馬で、人気は春の実績馬の方に分があると考えて良いでしょう。デビュー戦が出走馬中一番短い1200m戦だったことや、これまで1800mまでしか走ったことがないこともあり、今回は伏兵的な立場での参戦となりそうです。

武器は何と言っても「差し脚」。これまでの5戦中4戦で上り最速をマークしており、その末脚も単なる切れ味というだけでなく、父オルフェーブル、母父ノボジャックとなかなか渋いダート血統から来る図太い末脚の持ち主と言えます。

ノボジャックと言えばダート交流重賞で活躍していたダート馬でした。産駒は基本ダート路線を走ることが多いですが、その娘だった母メモリーパフィアはノボジャック産駒ながらデビューから引退まで芝のみを走って3勝をマーク。馬主・調教師の相馬眼が素晴らしかったこともありますが、メモリーパフィアは2008年、2009年、2010年と1勝ずつ勝っており、それぞれの年のノボジャック産駒での芝勝利は1勝のみで、メモリーパフィアだけが勝っている現状です。

余程メモリーパフィアに芝適性があったのでしょう。子供のメモリーレゾンが芝で走るのは必然だったとも言えますが、ダート血統の末脚であれば切れ味だけでなく図太い末脚も期待できます。週末は台風の影響で馬場悪化も想定されるだけに、図太い末脚は馬場悪化でも発揮されそうな点は魅力です。

実績面は不安視されそうですが、これまで牝馬に負けたことがない実績は評価すべき点。これまで新馬2着時、3戦目のフローラルウォーク賞の4着で計4頭に負けていますが、敗退した2戦牡牝混合レースで牡馬にだけ負けています。牝馬限定戦では上位と捉えても良いでしょう。

ということで今年のローズステークスは、牝馬に負けたことがないメモリーレゾンが渋い芝血統の末脚で秋華賞への切符を手にして、素質馬として名乗り出てくれることを期待して応援したいと思います。