ミカエル・ミシェル騎手、地方競馬初V!課題残るも次走に期待

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フランスの女性騎手で現在地方競馬の短期免許を取得して川崎競馬で騎乗中のミカエル・ミシェル騎手が29日、川崎5Rで1番人気のベルロビンに騎乗し、待望の地方競馬初勝利を飾った。

地方競馬デビュー3日目で初勝利を果たしたミシェル騎手の初日からの成績を振り返ってみよう。初日の27日は5鞍に騎乗し、11、3、2、3、6着。2日目の28日は6鞍に騎乗し、3、8、12、9、3、14着。3日目の29日は6鞍に騎乗し、11、7、1、7、10、10着という結果となった。

地方の砂の馬場に慣れる間もなく、2日目と3日目は雨で不良馬場となり、早くも地元の洗礼を浴びる形となったが、無事に初勝利を挙げることが出来た。勝ったベルロビンは吉田一族の馬で戦績も申し分ない馬。レースでは単勝オッズ1.9倍に推される人気馬となったが、プレッシャーをはねのけ6馬身差の完勝劇で期待に応えた。

ただ、レースではスタートで出遅れ、外をまくっての勝利という内容で、騎乗内容自体はまだまだ課題の残る内容であった。これまでの3日間のレースを見ると、スタートの出遅れが目立ったり序盤からオーバーペース気味に押して行ってしまうところがあるので、このあたりが課題となってきそうだ。

慣れが必要なトリッキーな川崎競馬場は初見の外国人ジョッキーには難しいだろうし、雨で不良馬場ならなおさら特徴を掴むのは難しかっただろう。加えて29日は川崎記念が開催されることもあり集まったジョッキーも地方のよりすぐりが集まっていたため、常に明るい笑顔を絶やさなかったミシェル騎手だったが、見た目以上にタフな3日間であったのではないだろうか。何れにせよ、フランスの競馬や昨年の北海道とはまた一味違った競馬が体験出来たことは騎手としての成長にも繋がっていくことだろう。

短期免許の期間は3月31日まで。地方競馬の様々なコースを回って、良い経験にしてもらいたい。