チャンピオンズカップ、外国馬は全て出走辞退。2年連続で外国馬はゼロ頭
12月3日(日)に中京競馬場で開催される第18回チャンピオンズカップ(G1)に、7頭の外国馬が予備登録をし、最終的には5頭の外国馬が選出されておりましたが、5頭はいずれも出走を辞退することになりました。これにより、チャンピオンズカップへの外国馬の出走はなくなりました。外国馬の参戦は去年もゼロ頭で、2年連続で外国馬は不参加となりました。
2014年に名称が「ジャパンカップダート」から現在の「チャンピオンズカップ」へ変更されたと同時に国際招待制も廃止されたので、外国馬が出走しないことは特に驚くようなことではありませんが、1頭も出走しないとなるとやはり寂しいものです。2014年以降は2頭の外国馬しか出走しておらず、さらに言えば招待制だったジャパンカップダートだったころからも外国馬の参戦は非常に少なく、ゼロ頭だった年はザラにありました。
ダートの本場であるアメリカは4年連続不参加
ダートの本場と言えばアメリカですが、かれこれ4年ほどアメリカのダート馬は来ておりません。アメリカからの参戦は13年のパンツオンファイアが最後で、パンツオンファイアが来日した際も09年以来、実に4年ぶりの参戦でした。
アメリカの競馬場は全て左回りということを考えれば、左回りの中京で行われる同競走の出走にもう少し積極的になってもいいのではないか?と思うところもありますが、やはり向こうのダートが「土」で、日本のダートが「砂」という馬場の性質の違いを考えると致し方ないのかもしれません。
実際、現地アメリカでは重賞2勝の実績があったパンツオンファイアも、日本のジャパンカップダートに出走した際はやはり日本の柔らかい馬場に苦戦したのか、終始後方の競馬で最後も伸びずに最下位に終わってしまいました。
国際招待競走であるジャパンカップも近年は外国馬のレベルが低下してきているという印象がありますが、なんとも残念なことです。近年は日本で強い馬が外国の大きなレースに出走して力試しをするという風潮がありますが、その逆で、外国の強い馬が日本の大きなレースに出走するということが減ってきました。それだけ日本の馬が強くなってきているので、外国馬も勝ちづらくなってきていると考えれば喜ばしいことなのかもしれませんが、やはり一競馬ファンとしては、国内でも外国馬と死闘を繰り広げる様を見て盛り上がりたいな、という想いがあります。世界水準で見ても魅力的なレース、そんなレースが日本にもあるというだけで、競馬ファンとしてはこの上なく嬉しい限りです。ジャパンカップもそうですが、かつては招待競走だったチャンピオンズカップ然り、今後は外国にとっても魅力的なレースとなっていってもらえれば日本の競走馬だけでなく、日本の競馬全体の評価にもつながっていくのではないでしょうか。