【ステイヤーズS予想2019】大混戦!“馬”より“騎手”で買え?

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アドマイヤドンと言えば現役時代は芝・ダートともに活躍した異色の競走馬でしたが、その産駒の中でも一際目立つ存在がアルバートでしょう。父アドマイヤドンは菊花賞にも出走したものの主戦場としていたのは芝・ダートともに中距離でしたが、アルバートは長距離専門の清々しいまでのステイヤーです。

2015年から2017年までステイヤーズステークスを3連覇し、4連覇が期待された昨年は右前肢跛行のため残念ながら出走取消となりました。連続優勝の記録は途絶えたものの今年も出走が予定されていますが、気づけば今年で8歳。前走の京都大賞典は長期休養明けというのもあったかもしれませんが、16着の大敗を喫してしまいました。

また、勝ち馬から17馬身差という着差は着順以上に衰えを感じさせられるだけに、これまで得意としてきた舞台ですが今回は厳しい戦いが予想されます。

オジュウチョウサンとM.デムーロ騎手のコンビに注目が集まりそうですが、リッジマンも主戦の蛯名騎手を確保して連覇を目指し、W.ビュイック騎手が昨年同様モンドインテロ騎乗ということで、人馬ともに昨年3着からの巻き返しを図る1戦と話題性の多いレースとなりました。

実績で言えば3連覇したアルバートが群を抜いているものの、勢いの面で今年は厳しいと言わざるを得ません。しかし一縷の望みと言えるのがマーフィー騎手との新コンビです。先日のジャパンカップでも、これまで思うような結果が出せていなかったスワーヴリチャードの底力を初騎乗にして存分に引き出して優勝させるなど目が離せないジョッキーの1人となっています。

前走3着以内だった馬が登録馬中でサンシロウのみという混戦模様となっており、厳しい戦いはアルバートだけではなさそうです。今年はどの馬にもチャンスがありそうで、予想も困難を極めます。「長距離は騎手で買え」という競馬の格言があるくらいですし、今回は“馬”より“騎手”から買ってみるというのも手かもしれませんね。