【JRAプリンシパルS予想2023】地力上位歴然!反則級の〝鉄板馬〟はこの馬だ

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今週土曜の東京競馬場では、1着馬に日本ダービー優先出走権が与えられるトライアルレースの「プリンシパルステークス」がメインレースとして開催されます。

過去のデータをみると、トライアルながら勝ち馬が本番で結果を残すのは厳しいレースとなっていますが、2020年の2着馬のポタジェはその後大阪杯を制しており、芝中距離で先々が期待できる馬の出走もあるだけに、今年の出走馬にも注目しておきたいところです。また、優先出走権が与えられるのも、賞金が加算できるのもいずれも勝ち馬のみと、1着と2着で大きく明暗が分かれるレースともなっています。

特に賞金面でダービー出走が難しい陣営にとってここは最終切符となっており、1勝馬の中でも素質が高そうなダノントルネードは人気を集めそうでしたが、京都新聞杯の方へ出走が決定。

有力馬の回避により俄然注目度が高まるのが、2勝馬のアヴニールドブリエでしょう。

祖母は1997年オークスなどG1・5勝を挙げた名牝メジロドーベルという良血。前走すみれSは3着に敗れましたが、1着シャザーン、2着ショウナンバシットは皐月賞で6、5着に善戦しており、戦ってきた相手を考えればここは地力上位。

2勝馬はアヴニールドブリエとパクスオトマニカの2頭がおりますが、2000mは未勝利1勝のパクスオトマニカに対し、アヴニールドブリエはデビューから一貫して2000m以上を使われ、2勝も2000mで挙げており、うち1勝は東京コース。今回東京は初出走となるパクスオトマニカはこれまでの戦績を見るに中山内回りでこその馬という印象で、逃げて好走してきたタイプゆえに東京の2000mを逃げ切るのは厳しいように思えます。

一方のアヴニールドブリエは不器用で小回りだとマクるとか大味な競馬するしかないタイプで、明らかに広いコース向きの馬という印象です。実際、阪神内回りの2200mで行われたすみれSでは、3コーナーからまくっていくレース運びで3着。本来の力が出し切れた内容ではなく、直線が約200m延び、スムーズに加速できる今回こそ真の実力を発揮してくれそうです。

末脚勝負ではダノントルネードが強力なライバルとなりそうだっただけに、京都新聞杯へまわってくれたのは朗報。ここは能力・適性ともにアヴニールドブリエが最上位の1頭であると評価したいと思います。