新種牡馬レイデオロの魅力とは?稀代の名牝による〝奇跡の血量〟も狙えるか

今年産駒がデビューを迎えるのが、美浦の名伯楽といわれた藤沢和雄調教師に悲願のダービー制覇をもたらしたレイデオロです。

キングカメハメハ産駒の種牡馬は数多く活躍を見せていますが、サンデーサイレンスの血が入っていない点が魅力となっており、初年度産駒は196頭に上り、3年連連続で170頭以上の繁殖牝馬を集めています。

注目の産駒では、昨年のセレクトセール1歳で2億2000万円で落札されたラルケットの2021を始めとして、1億超えが6頭と初年度産駒の評判が非常に高いです。

藤沢調教師にとっても、母の父に自身が手がけたシンボリクリスエスがいる血統背景のレイデオロは愛着のある1頭だったのではないでしょうか。

また、母系はディープインパクトの母ウインドインハーヘアに連なる家系でもあり、母の父にディープインパクトやブラックタイドが入った繁殖牝馬が増えてきた昨今では、ウインドインハーヘアの4×3といったクロスが見られるのも強みの一つ。今後の活躍次第では新たな配合パターンが確立される可能性もあり、まずは覚えておきたい組み合わせと言えそうです。

ダービーをはじめ秋の天皇賞も制したレイデオロだけに、直線の長い東京コースの大舞台での活躍が早くも楽しみな産駒です。