【天皇賞春2024予想】伏兵サヴォーナ、スムーズなら一発ある

京都競馬の日曜メインは「天皇賞春」が開催。今年は昨年の菊花賞馬ドゥレッツァをはじめ、ダービー馬タスティエーラ、長距離路線の重賞を連勝している6歳テーオーロイヤル、長距離G1路線の常連ディープボンドやシルヴァーソニックなど、伝統的なビッグレースに相応しい面々が揃った。

実績魅力な有力馬が多数揃ってはいるが、今回注目したいのは重賞未勝利の伏兵、サヴォーナだ。

昨年の神戸新聞杯・2着、菊花賞では5着と中距離重賞路線で奮闘中のキズナ産駒。世代レベルが疑問視される現4歳世代の中でも実績的に劣る1頭ということで、今回は非常に買い難い1頭と言って良いが、古馬となった今年初戦の日経新春杯では好位から上がり2位の脚で抜け出して2着とパフォーマンスを上げてきた。

菊花賞はスローペースを後方で控え、3コーナーからまくっていくリスキーな競馬を展開しながらも0秒4差の5着と、条件を考えると強い競馬をしている。続く日経新春杯では外枠から積極的に位置を取りに行き、うまく内に潜り込む好内容の競馬を展開した。やや動き出しを待たされるところもあったが、最後まで長く良い脚を使って0秒1差の2着に好走。序盤で一番高い位置で運んでいたことを考えても、上位では一番強い競馬をしていたと言って良い。

530kg台とかなりの大型馬ながら長い距離を走れる珍しいタイプではあるが、今回のメンバーだと後ろから行っても差しきれるかどうか。ある程度前目につけていく競馬を展開してもらいたいという希望はある。昨年7月の信夫山特別では福島の2600mをスムーズに逃げ切っており、ここは思い切って逃げていく競馬を展開しても面白そうだ。前残りの展開ならば好走可能な水準にはあると見ているので、好位からスムーズな競馬さえできれば好勝負は可能であろう。

少なくとも相手には抑えておきたい1頭で、ここは激走に期待して有力視したい。