【フェブラリーS2022】“白毛の女王”ソダシ、距離短縮&東京替わりはプラス
21年の最優秀3歳牝馬の白毛馬ソダシは、真価を問われるダート2戦目。
芝・ダートG1制覇を懸けた前走のチャンピオンズCは、ダートの猛者たちに返り討ちにされ12着と大敗。ダートでも果敢に逃げていく競馬っぷりから、ダートでもやれそうな気配は感じさせてくれました。
ただ、とくに我慢をさせたわけでもなく、砂をかぶった時にどうかという課題も逃げたことで経験ができずに終わってしまいました。前に馬を置いて砂をかぶりながらも掲示版内確保、といった内容でればまだ期待値は上がりそうですが、前走の内容をプラスと見ることは正直厳しいでしょう。
当然、前走はあくまでも試走的な意味合いで使われた見方が強いですし、現状で大きなマイナス材料もないので見限るのも早計ではありますが、毎度人気集めるアイドルホースなだけに信頼しすぎるのは危険ではないかと思うファンもいることでしょう。
ソダシの今回の最大のプラス要素となるのは“コース替わり”。今回フェブラリーSの舞台となるのは東京のダート1600m。1600mは全て芝レースですが3戦3勝と好成績で、うち2勝はG1のハイレベル戦。1800mから前走から1F距離が短縮される点は大きなプラスとなりそうです。
また、芝スタートとなる点も好材料。前走のチャンピオンズCは、直線上り坂からのスタートで、最後も高低差1.8mの急坂を駆け上がり、約410mの長い直線で粘っていく競馬はさすがに合わなかった印象。芝スタートでスムーズに先行できそうなコース形態の東京マイルへ替わる点はアドバンテージとなりそうです。中京ではスタミナが問われましたが、スピード優位の東京マイルへ替わる点は、いち早く先手をとりたいソダシにとって大幅な条件好転と言えそうです。
2度目のダート戦で慣れが見込める中、より力を発揮しやすい東京競馬場、得意の1600mへの距離短縮と条件良化もある今回なら、巻き返す可能性は十分ありそうです。
父クロフネ、母ブチコから受け継いだダートでも頂点に立てるだけの血統的な裏付けは十分。新たな年を迎えて、ダート界の新女王誕生となるかに注目です。