【ステイヤーズS】隠れた出世レース!期待したいこれからの馬アルバート!

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金鯱賞がこの時期に移動してきてから、メンバーの質が落ちてしまっている印象があるGⅡ、それが今週行われる日本の平地重賞最長レースとなるステイヤーズステークスです。昨今の生産者は狙ってステイヤーを作るということをしなくなっていることもあり、昔のメジロ牧場のようなこだわった配合をあまりしなくなっている印象が強いです。中距離馬だが長距離もこなせる、といったメンバーが最近は多いイメージはあります。

今年の出走メンバーで人気を背負いそうなのは前走のアルゼンチン共和国杯2着から参戦のメイショウカドマツ、このレースとの相性がいいファタモルガーナ、そして現在3連勝中と勢いに乗るアルバートの3頭。この中でファタモルガーナは目黒記念以来半年の休み明け。さすがにマラソンレースを走る息ができていないのではないか、とみます。メイショウカドマツは父ダイワメジャーながら長距離にこだわって使われている異色といえる馬。叩き3戦目のローテもいいでしょうし、今年の重賞初勝利となった富士S勝利後からエリザベス女王杯制覇など、乗れている蛯名騎手が再度手綱を握るのも頼もしい。

ですが、今回本命に推したいのはアルバート。父アドマイヤドンは隠れたステイヤー血統。今年の春の天皇賞でも人気を背負ったアドマイヤデウスも同じアドマイヤドン産駒です。そして母父ダンスインザダーク。これまたラブリーデイと同じ母父ということで旬です。

若干気になるのは堀厩舎とムーア騎手の相性が、背負う人気を考えるとまいちよくないこと。人気と結果がいまいちかみ合っていないデータがあるのでご紹介しておきましょう。マイルチャンピオンシップのモーリスは見事な騎乗でしたが、単勝1倍台という圧倒的人気だった2歳未勝利のウムブルフ、オキザリス賞のストロングバローズでは2着。武蔵野Sのゴールデンバローズでは3番人気11着、オッズが割れていたとはいえ南武特別で1番人気に推されたサトノメサイアは15頭中13着という大敗。

とはいえ先週は堀厩舎とのコンビでレアリスタ、ネオリアリズムとも勝利に導いているので、この勢いにも期待したいのと、3000mを越えるレースでムーア騎手がどんな騎乗をするのかにもぜひ注目してほしいですね。