親子タッグでのG1制覇は達成なるか?チャンスはこの馬にあるかも

栗東・藤岡厩舎といえば息子二人が騎手をしていることでも有名です。昨年は厩舎としてビッグアーサー、ジュエラーとG1を2勝する大活躍を果たしましたが、息子たち騎乗での達成は叶わず、リーディング上位ジョッキーである福永・デムーロ騎手での優勝となりました。ビッグアーサーも4歳時までは弟・康太騎手が主戦として乗っていましたが、乗り替わった結果の高松宮記念制覇となり、忸怩たる思いのあることでしょう。

しかしながら、弟はジョーカプチーノのNHKマイルカップでG1制覇を経験していることもあり、ビッグアーサーのような期待のかかる馬にもチャンスが巡ってきましたが、兄はスーパーホーネットなどG1では2着までが最高着順。まだ若いとは言え、そろそろ結果も欲しいところでしょう。

特に、親子タッグでのG1制覇というのは悲願でしょう。そんな可能性を秘めた馬が、今週の函館競馬場に登場します。日曜最終Rの道新スポーツ杯に出走予定のレーヴムーンです。ムーンの名の通り、父はアドマイヤムーンです。この馬も多数のジョッキーを起用してはいますが、その中に兄弟の名前があります。現在4歳で15戦し[3-3-1-8]という戦績ですが、古馬になってからの成長力もアドマイヤムーン産駒の魅力の1つです。

代表産駒の1頭であり、先行力が売りだったハクサンムーンとは違い、レーヴムーンの持ち味は末脚にあり、父に似たタイプと言えるかもしれません。残念ながら安定感に乏しく、前走では降級して1000万条件を走り2着となりましたが、洋芝でもやれる手応えを掴めたというのは大きかったです。

今回は弟の藤岡康太騎手が継続騎乗します。サマースプリントシリーズは開催中ですが、参戦にはまだまだ間に合う時期でもあります。ここを勝利で決めて、人馬ともにステップアップしていってもらいましょう。