“トウカイテイオー最後の産駒”キセキノテイオー、デビュー戦は6着

競走馬としては異例の、7歳でデビューを果たした最後のトウカイテイオー産駒・キセキノテイオー(牡7、北海道・岡島玉一厩舎)。

G1・4勝を挙げた名馬、トウカイテイオーの最後の産駒として注目を集め、デビュー戦となった22日の門別1R(ダ1000m)では3番人気に推されたが、6頭立てで最下位の6着に終わった。

レースはスタートから流れについていけず、馬群から離れた最後方を追走。5着馬からもさらに大きく遅れた最下位でゴールした。レース自体は惨敗の内容だったが、この時代にトウカイテイオー産駒がレースを走っている事自体が珍しく、非常に貴重なレースとなった。昔ながらの競馬ファンにとっては感慨深いレースであったとも言えるのではないだろうか。

もともとキセキノテイオーは北海道・新冠の乗馬施設で乗馬競技用馬として過ごしていたが、トウカイテイオーの希少な血を残すべく立ち上げたクラウドファンディングプロジェクトにより、競走馬へ転向することが決まった。1度目の競走能力・発走調教検査(以下、能検)では不合格となったが、2度目の能検で基準走破タイムをクリア。念願叶って、異例の7歳での競走馬デビューを果たしたかたちとなった。

今後については未定となっているが、今回はひとまず無事に完走して戻ってきてくれたことが何よりだ。