JRAヴィクトワールピサ産駒が中央・地方合計1000勝達成

東日本大震災で苦しむ日本に一筋の光明をもたらしたのが、ドバイワールドカップで日本馬初のワンツーフィニッシュを決めたヴィクトワールピサ、トランセンドの両頭だったのは、いまだに競馬ファンには記憶にも記録にも残っている出来事ではないでしょうか。

勝ち馬のヴィクトワールピサは千歳市の社台ファームの生産馬で、国内外でG1を3勝と活躍し引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りを果たしています。

主な産駒では初年度産駒からいきなりの大物誕生となった桜花賞馬のジュエラー、秋華賞2着のパールコード、府中牝馬S勝ち馬のスカーレットカラーなどがおり、現状では牝馬の活躍が目立っていますが、今月10日の佐賀3レースでフォアラドゥングが1着となったことで、ヴィクトワールピサ産駒のJRA・地方通算勝利数が1000の大台に乗りました。2015年4月に産駒が初出走してから7年2か月ほどでの達成となっています。

2020年の種付けを最後に、現在はトルコで種牡馬生活を続けているヴィクトワールピサですが、日本での供用時のラストクロップは現1歳世代の49頭となっています。

残された産駒がどれだけの勝ち星を今後積み上げていくかも注目ですが、日本のみならずドバイでも輝きを放ったヴィクトワールピサだけに、牡馬での大物もそろそろ期待してもいいのではないかと考えられます。

後継種牡馬が今のところ不在なだけに、残された産駒たちの活躍には日本のみならず海外の産駒にも注目して応援していきたいですね。