3歳馬のカシアスが豪州移籍!止まらない“豪州移籍ラッシュ”、日本馬が世界市場で注目される背景とは?

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2017年の函館2歳ステークスを優勝したカシアス(牡3、清水久詞厩舎)が、6月6日付けで競走馬登録を抹消したことが明らかになった。今後はオーストラリアへ移籍する予定となっている。6日、JRAは公式ホームページで発表した。

カシアスは2017年に函館でデビュー。同年に行われた函館2歳ステークスを勝利し、重賞初制覇を達成。その後は京王杯2歳ステークスで2着に入線し、今年は始動戦であったシンザン記念で3着に入線するなど短距離~マイル重賞路線で活躍を見せた。5月6日に出走したG1のNHKマイルC(10着)が国内では最後のレースとなった。

日本馬によるオーストラリア移籍加速、世界市場で日本馬ブーム到来か?

昨年は小笠倫弘厩舎からD.ウィアー厩舎へ移籍したブレイブスマッシュがG1のフューチュリティステークスを優勝し、同じく豪州へ移籍したトーセンスターダムが2着に入線するなど、日本馬が豪G1で好走するケースが目立っている。

同じく昨年、音無秀孝からA.フリードマン厩舎へ移籍したアンビシャスはG1のドゥームベンCに出走し、3着に入線している。同競走には池江厩舎からC.ウォーラー厩舎へ移籍したサトノラーゼンも出走しており、7着に敗れている。

昨年は古馬の移籍が目立ったが、今回のように3歳馬が移籍するケースは稀だ。昨年移籍した日本馬が立て続けに豪G1で好走したことや、中央競馬で2019年から降級制度の廃止が決まったことなどが、移籍の流れを加速させた背景にあると考えられる。

日本の競走馬の将来性が見込まれてか、オーストラリアが提示する移籍金も日本の馬主にとって魅力的な額になってきている可能性は高い。競走馬の換金性を考えた際に選択肢が多いのは馬主にとっても有り難いだろうし、日本出身の競走馬が世界で活躍することは一ファンとしても喜ばしいことである。

3日にはディープインパクト産駒のスタディオブマン(牡3)が仏ダービーを優勝するなど、日本が誇るディープインパクト産駒がその名をとどろかせたばかり。国際的に評価が高まってきている日本馬は、今後も世界の市場で注目を集めていきそうだ。