米で活躍するハーツクライ産駒“ヨシダ”、アメリカ調教の日本馬として初の重賞勝利達成!

アメリカで「ヨシダ」という馬が活躍しているのはご存知でしょうか?15年のセレクトセール1歳部門において、米国ウィンスターファームの代理人が9400万円で落札したハーツクライ産駒の牡馬で、現在W.モット厩舎に所属する3歳馬です。

大方予想が付くと思いますが、ヨシダという名前は生産者であるノーザンファームの吉田勝己代表の名字からとったものです。日本競馬の中枢「社台グループ」を支える吉田一族の名字を取っているくらいですから、デビュー前からそれなりの手応えがあったに違いありません。

昨年11月のデビュー戦は惜しくも2着に敗れますが、今年4月に行われた2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げると、5月のジェイムスマーフィーSを勝利し2連勝を達成。そして今年7月、デビュー4戦目でついにベルモントダービー(米G1)に出走。当日は1番人気に推される人気でしたが、好位追走のまま5着に敗れました。その後は、8月に行われたアメリカ競馬名誉の殿堂博物館ステークス(米G2)で2着、9月に行われたサラナックS(米G3)でも2着と勝ちきれない競馬が続いておりました。

しかし、デビューから7戦目となるヒルプリンスS(米G3)でついに悲願の重賞初制覇を達成。舞台はニューヨークのベルモントパーク競馬場の芝1800mで、最後の直線では2着馬のLucullanに詰め寄られますが、何とか凌いで1着でゴールとなりました。

国外に輸出された産駒としてはヨシダが最初の重賞勝ち馬。日本からの遠征ではなく、純粋なアメリカ調教の日本馬として重賞を勝てたことは、一競馬ファンとしてはこの上なく喜ばしいことです。今後も引き続きヨシダのアメリカでの活躍を応援していきたいと思います。