JRA武豊騎手、栗東で聖火つなぐ「できれば馬に乗ってやりたかった」

27日、東京五輪の聖火ランナーに選ばれた武豊騎手が、約200人の観衆が見守る中、滋賀県栗東市の第1走者として大役を果たした。

午後5時29分、武豊騎手は白地に赤のラインが入った五輪公式ユニホームを着て、栗東市民体育館前を出発。200mを2分半かけてと、いつもの競馬とは違ったゆっくりとしたペースで駆け、次走者へのトーチを繋いだ。受け渡しの際には、2人で馬を追うような騎乗フォームを披露して、競馬をアピールした。

「できれば馬に乗ってやりたかったですが、今週は日本ダービーがあるので、そっちの方で思い切り走って金メダルを取りたいと思います」とジョークを交えながら、大一番に向けて気合を入れた。武豊騎手は30日、日本ダービーでディープインパクト産駒のディープモンスターに騎乗予定。

聖火は午後8時前に1日目のゴールとなる大津市に到着。2日目の28日は、甲賀市を出発して彦根市にある国宝・彦根城などをめぐり、県北部の長浜市でゴールを迎える予定となっている。滋賀県では新型コロナの感染対策として、沿道での観覧は自粛するよう呼びかけています。