【共同通信杯2016回顧】2強ムード覆しディーマジェスティ優勝!

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戦前の2強ムードが、台風並みの勢いですっ飛んでいった、今年の共同通信杯(G3)であった。

馬場状態は、稍重であったが、ラップは前半1000メートルが60秒ジャストということもあり、各馬が力を発揮しやすい競馬であったことは間違いない。

勝った、ディーマジェスティは、ハートレーが勝った昨年のホープフルステークス(G2)で出走を取り消したため、実質、去年の11月以来の競馬となった。

この日のレースは、道中インコースで折り合いをつけながら、虎視眈々と1着を狙っていたに違いない。蛯名騎手は、勝ちにいく競馬をするため、4コーナー手前から追い出し、直線に入る前にステッキを入れてディーマジェスティのエンジンを全開にさせた。この馬、思った以上に長く良い脚を使う馬である。

切れ味勝負になると分が悪い面もあると思うが、ペースがある程度流れて少し時計のかかる競馬になれば、確実に上位に食い込んできそうなタイプだとみる。上がりは最速で、出走メンバー唯一の34秒台であった。英国ダービー(G1)を勝ったジェネラスなどが近親にあたる超良血である。

日本では、牝馬ながら、ステイヤーズステークス(G2)やオールカマー(G2)で好走したエルノヴァが近親に該当する。ディーマジェスティも今後、成長すれば、強烈なスタミナの持ち主になれる存在ではないだろうか。

母父がブライアンズタイムであり、ハマった時の爆発力は相当なものである。母父・ブライアンズタイムの底力と父・ディープインパクトの豊かなスピードを受け継ぎ、クラシック戦線に、また楽しみな1頭が現れた今年の共同通信杯であった。気は早いが、3000メートル・菊花賞(G1)で無性に手を出したくなった気分である。

2着のイモータルも、前2走よりも前目のポジションでレースを進めた結果が吉とでた。道中は不利もなく直線もよく粘った。力は出しきっている。

3着・メートルダールもやっぱり末脚のキレは確かなものがある。こういう、後方から決め打ち型の競馬をする馬というのは、どこかでドカンと穴をあける可能性があるため、今後も注目していきたいところだ。

紅一点のファイアクリスタルは1戦1勝で、この日の重賞に出走してきて、掲示板に残った。今後はオークス(G1)に向けての準備を進めるべきだろう。

6着・スマートオーディンは、時計が早くなるとダメかもしれない。レースタイムが1:47秒台になると全て負けている。個人的にはもう一度、後方からのレースを見てみたい。

9着・ハートレーももう一度見ないとわからない部分が多い。道中も気持ちよく走っていたように見えただけに、馬場状態が影響した可能性もある。このままでは、陣営も引き下がれない気持ちであろう。次走に注目だ。