【エリザベス女王杯2016予想】強豪牝馬を打ち破れるか厳選穴馬3頭

トップスピードのシュンドルボン

シュンドルボンは2011年生まれの5歳。現在までの通算成績としては25戦6勝と言った成績である。昨年のエリザベス女王杯でのシュンドルボンはトップスピードで質の高い馬であるといった評価であったのだが、反面ロングスパート気味になってくると少し威力が下がってしまい、2000mを超えたレースになると少し不安が残る一面がある。

そんなシュンドルボンの11月7日に行われた調教では南ウッド単走で5F[69.2-39.2-12.2]といった結果であった。直線で追い出された後は反応よくストライドを大きくしたので今回のレースではなかなか良い印象であった。

矢野調教師もインタビューでは、前走はスローであったために届かなかったのだが中間から攻めることで動きもしっかりとしていると答えている。

社台ファーム由来の堅実血統シングウィズジョイ

社台には著名な牝系がいくつかある。代表的なものの一つがダイナカール系でエアグルーヴからはルーラーシップやアドマイヤグルーヴ、そこからさらにドゥラメンテを輩出している牝系だ。

更にはダイワスカーレットやダイワメジャーを輩出したスカーレットブーケもある。世界中から、それこそキラ星の如き良血馬を輸入している社台ファームは、ともすれば種牡馬に注目が集まりがちだが、本当の凄さは肌馬にある。そんな社台ファーム由来の名門牝系出身なのが、シングウィズジョイだ。

シングウィズジョイは曾祖母が重賞勝ち馬、祖母が重賞連対馬で、母もオープンクラスまで登り詰めており、確かに大レースこそ制してはいないが、堅実に好走をしてくれるのがこの牝系の特徴とも言える。

中でもシングウィズジョイは抜けた成績を見せていると言っても良い。すでにフローラステークスとターコイズステークスを優勝し、曾祖母以来の重賞勝者となった

また、シングウィズジョイの父マンハッタンカフェは、この世代でルージュバッグ、クイーンズリングと重賞勝ち馬を輩出している当たり年。従来の堅実な牝系と合わさって意外な好走が連発しているのかもしれない。

シングウィズジョイは先行脚質で、大体2~3番手からレースを進めていく。京都競馬場の外回りは直線が長いが平坦なため、前半で楽に先行できた場合は残るケースが大いにある。血統を遡ればリアルシャダイやノーザンテーストの名前もあり、穴を開けてくれる可能性に期待せざるを得ない

穴馬に勝ち目はあるか?

いよいよ迫ってきたエリザベス女王杯2016。宝塚記念を勝ってきた昨年覇者のマリアライトは絶対的な能力はやはり一番だが安定性に欠ける部分があり、ミッキークイーンは脚部不安で前哨戦を使えず本番へ直行という不本意な入りとなった。有力馬に関しても絶対的とは言えず、充分に穴馬の活躍も期待ができるだろう。