【石清水S予想2017】ドリームジャーニー最高傑作エスティタートVS良血テラノヴァ

どんな種牡馬をつけても短距離馬が出る。そんな繁殖牝馬がいますよね。POGをやられている方はご存知かもしれませんが、アルーリングボイスという牝馬がいます。現役時代もスプリンターとして鳴らした馬ですが、産駒もだいたい母と同じような適性を発揮しています。アグネスタキオン、キングカメハメハ、ダイワメジャー、ステイゴールドと種付けされており、なんとか産駒の距離の融通性を持たせたいという意図がうかがえますが、マイルまでは好勝負になるが、1800mになると人気を裏切るというわかりやすい傾向が出ています。

そんな短距離志向の繁殖牝馬の中から今回は、マイル以下の重賞で勝ち馬を輩出し、かつ安定した産駒を生んでいる繁殖牝馬・スキッフルに注目してみたいと思います。

父トニービンというところから、むしろ長距離砲が出そうなものですが、マイラーが多数輩出されています。代表産駒はデュランダルの仔・フラガラッハ。その妹エスティタートが今週いよいよ準オープンに挑戦します。もちろん距離は芝マイル以下の、京都土曜日11Rの岩清水Sです。

前走・鳥羽特別ではレコード勝ちを収めましたが、2歳時にはアルテミスSで上位人気に支持されていたことからも、むしろ出世に時間がかかったともいえます。今回は鮫島良太騎手とのコンビで出走を予定していますが、関西馬にもかかわらず意外なことに今回京都が初めて。とはいえ中6週の競馬は1勝負けなし、かつ左右関係なくコース関係なく勝利を挙げていますので、杞憂に終わることでしょう。

ここを通過できれば今年のヴィクトリアマイル参戦はまだ間に合います。強敵はデムーロ騎手鞍上、かつ母エアトゥーレの良血・テラノヴァになりそうですが、どちらも同じような追い込み脚質ですので、見ごたえのある追い比べを見せてもらいたいものです。