【京都2歳S予想2021】関東牝馬ライラック、高い壁を打ち破れるか?

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今週土曜の阪神メインレースに組まれているG3京都2歳ステークスは、まだ今年で8回目と歴史が浅い重賞になりますが、OP特別で行われていた時代を含めた過去10年のデータを見ると2012年の勝ち馬のエピファネイアは後に菊花賞、ジャパンカップを制しており、2013年の勝ち馬トーセンスターダムはオーストラリア移籍後にエミレーツS勝利で海外G1制覇を飾るなど大物を輩出しており、重賞昇格後は少し傾向が変わり勝ち馬タイムフライヤーやワールドプレミアといった後のG1勝ち馬が出てきている注目のレースです。

今年は1勝馬のみの登録で、登録11頭と少頭数での開催となりそうですが、ディープインパクト産駒のトゥデイイズザデイ、キャンデセントの2頭と、ハーツクライ産駒で半姉にアメリカのG1であるブリーダーズカップジュベナイルフィリーズの勝ち馬シャンパンルームがいる良血のフィデルの3頭が上位人気を形成することになりそうです。

この時期の芝2000m戦ということもありデータでは牡馬が圧倒的に強く、過去10年で勝ち馬はすべて牡馬となっています。そういった意味で興味深い参戦となるのが、オルフェーヴル産駒で美浦・相沢厩舎所属の牝馬ライラックです。

半兄に札幌2歳S勝ち馬のブラックホールがいる血統で、デビュー戦に引き続いてミルコ・デムーロ騎手が騎乗予定となっています。兄は洋芝など時計がかかる馬場で強味を発揮していますが、妹はデビュー戦に東京競馬場の芝1800mを選択し、1番人気で勝利しており、速い時計が出る芝への適性の高さを示しています。

牝馬限定戦で芝の中距離がなかなか適鞍がこの時期はないこともあるかもしれませんが、2戦目にして関西圏への輸送と、良血牡馬が参戦する重賞にあえて挑むのは、陣営の自信のあらわれといえるかもしれず、牝馬劣勢の重賞とはなっていますが、注目したい1頭ですね。