【高松宮記念2017予想】”穴馬”で絶対に抑えなきゃいけない馬はコレだ!

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今年の高松宮記念の穴馬で絶対に抑えなきゃいけない馬は今年7歳になる遅咲きのスター候補トーキングドラムです。緑色のメンコがお似合いの可愛い馬で、名前の由来はアフリカの打楽器名から来ております。父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンスと立派な血統の持ち主ですが、不思議と兄弟も含めて今まであまり活躍馬が出ておりません。7歳となった今、産駒としての期待がかかります。

トーキングドラムのデビューはダート戦でした。その後も未勝利脱出まではダートを走っており、500万下からは一貫して芝を使うも1600万下ではなかなか勝ちきれないレースが続きました。これまで12人もの騎手が乗り替わってきており、距離もスプリントからマイルまで色々挑戦。なかなか自分が活躍できる舞台が定まらないまま今年7歳を迎えました。

今年2017年の初戦、1600万下の新春Sをテン乗りのシュミノー騎手で快勝しました。良い滑り出しです。続く洛陽S(OP)でも重馬場開催の中で4着に健闘。そして前走の阪急杯で初めての重賞に挑戦します。鞍上は12人目の騎手で洛陽Sから手綱を握る幸英明騎手。

レースは中団の内目を追走。直線では狭い内を突いて内ラチ沿いから伸びてくると一気に先頭に立ちます。外からヒルノデイバローが猛追し、ゴール前は接戦となりますが、勝負根性を見せてこれに競り勝ち、アタマ差でトーキングドラムが勝利しました。7番人気という低評価を覆し、重賞初挑戦にして初勝利をあげたのです。3着内全て後方からの差し馬で展開に恵まれた面もありますが、昨年は何度挑戦しても準OPを脱することもできなかった馬がOP入り2走目でこうもあっさり重賞を勝つとは思いもよりませんでした。この馬を追っていたファンはさぞかし驚き、そして喜んだに違いありません。

「乗り替わり」と「1200m未勝利」、一見マイナスな材料も実は・・・

とは言え、本番の高松宮記念は中京の芝1200mで行われるわけですが、芝の1200mは過去に一度も勝ったことがありません。阪急杯を勝ったものの、おそらく高松宮記念で人気する理由にはならないでしょう。しかし、それこそがチャンス!現在の短距離界は圧倒的に抜けた強い馬がおらず、今年の高松宮記念は近年稀に見る手薄なメンバーときております。前走は初の阪神で初の重賞にも関わらず好走しておりますから、芝1200m未勝利だからと言って軽視するのは危険です。むしろ絶対王者不在1200mだからこそ勝てるチャンスがあると思います。

鞍上はこれまた乗り替わりで、13人目の藤岡康太騎手との新コンビとなります。前走は幸騎手の好騎乗が光りましたが、この乗り替わりは決してマイナスではありません。藤岡の過去3年の中京成績は単・複回収率ともに100%を超えており、中京では信頼のおける騎手です。今回はオッズがかなりおいしくなりそうなので、穴馬として狙うならトーキングドラムは絶好の一頭だと言えるでしょう!