【シンザン記念2022予想】中距離実績もあるビーアストニッシド、あえてマイルの出世レースへ挑戦
過去10年のデータでは勝ち馬のみならず3着馬からも大物を輩出し、出世レースとなっているのが、日曜中京のメインレースに組まれているシンザン記念です。
2012年のジェンティルドンナ、2014年のミッキーアイル、2018年のアーモンドアイ、そして昨年のピクシーナイト、さらに2着馬からは2011年のオルフェーブル、2016年のジュエラー、3着馬からは2011年のマルセリーナ、2017年のペルシアンナイトが後にG1馬となっており、3着以内に入った馬たちの今後には要注目となっているレースとなっています。
今年はシャケトラの半妹で新種牡馬キタサンブラック産駒のラスールが、ルメール騎手騎乗でシルクレーシング所有という点からもアーモンドアイの再来なるか注目が集まります。また管理する美浦・藤沢厩舎は今年2月で解散となるだけに今後どの厩舎でどのような路線を歩むのかも注目となっています。
登録20頭中1勝馬が16頭を占めていますが12頭まで出走可能となっており、ルメール騎手確保で必勝態勢といったところです。1勝馬には他にも川田騎手に乗り替わりで挑む予定のハーツクライ産駒のレッドベルアームなど魅力的な出走馬もいますが、それでも除外の可能性はあっただけに、仕上げに余裕がある実績馬として狙ってみたいのが、アメリカンペイトリオット産駒のビーアストニッシドです。
デビュー戦3着、続く未勝利戦で初勝利を挙げた芝1600mから、3戦目で芝2000mに距離延長で挑んだ京都2歳Sでも2着と健闘しており、ホープフルS参戦でも面白かったのではないかと思える1頭です。
クラシック戦線に挑むなら芝1800mのきさらぎ賞や共同通信杯からの始動でも不思議ない実績ですが、再度芝マイルに短縮してローテを組んできているのは、今後の目標にNHKマイルカップを見越しているのか、シンザン記念がクラシック路線に向けた前哨戦と踏んでいるのか、今後のローテーションも楽しみな1頭です。
主戦の岩田康誠騎手が引き続き騎乗するのも魅力で、休み明け初戦をきっちり迎えられるか注目です。