グランシュヴァリエ現役74戦を終え種牡馬入り決定!
地方競馬出身ではなかなか種牡馬入りが難しい時代です。サウスヴィグラス、タイムパラドックスあたりが地方競馬で活躍している血統としては思い浮かびますが、いずれも元JRA所属馬です。そして今年はアドマイヤオーラ産駒のクロスクリーガーの活躍があったりで、種付け料が安くても走る仔は出てはいますが、ある程度の良質な繁殖牝馬を集めないと、なかなか難しいところはあります。そんな中、現役生活74戦を経て北海道浦河町のイーストスタッドで来年から種牡馬デビューを果たすのがグランシュヴァリエ(父タヤスツヨシ、母ラストキッス、母の父マルゼンスキー)です。
JRA所属時代も3勝を挙げており、トータル17勝の実績をひっさげてのスタッドイン。父タヤスツヨシはジェニュインと皐月賞・ダービーを分け合った馬で、サンデーサイレンスの血がクラシックで活きることを証明してくれた馬でもあります。マルゼンスキーの血が残るのも個人的にはうれしいですね。
とはいえやはり問題は「需要があるのか」の一点でしょう。中央ではアグネスタキオン産駒のグランデッツァが種牡馬入りを決めるなど、種付け料が安いサンデー系の種牡馬は枚挙にいとまがない状況。厳しいとは思いますが、ニッチな需要を狙い1頭でも2頭でも繁殖牝馬に恵まれることを願っています。