【エルムステークス2022予想】初騎乗好きのブラックアーメットが、角田大和騎手と初コンビで人馬共の重賞初制覇へ!
今週日曜の札幌メインはダート重賞のエルムステークスです。近年は地方交流が充実してきましたのでダート路線も様々な選択肢がありますが、かつては中央ダート路線のG1級が使うレースと言えばこのレース。過去の勝馬にはホクトベガ、キョウトシチー、バトルライン、タイキシャーロック、アドマイヤドンなど名馬が揃っており、出世レースとしても注目を集めていた一戦です。
近年ダート界のG1級はそこまで出走しなくなってきましたが、今年は地方競馬から復帰後3連勝、地方時代からだと8連勝で臨んできたブラッティーキッドをはじめ、帝王賞にも出走したスワーヴアラミス、前走小倉で行われたプロキオンステークスで2着のヒストリーメーカーと4着のロードレガリスなど、今後のダート界G1級候補の馬が揃ったようです。
その中で注目しているのは、前走マリーンステークス・8着からの参戦となる4歳牡馬のブラックアーメットです。
今回は主戦騎手の藤岡佑介騎手から角田大和騎手へと乗り替わりとなりますが、同馬は乗り替わりで好成績を残してきた馬でもあり、この乗り替わりはプラスと捉えたいファクター。
これまで4勝していますが、そのうち初騎乗の騎手とのコンビで3勝、2戦目のコンビで1勝と、初騎乗の騎手とのコンビで好走しています。初騎乗で勝利した3人の騎手とは、その後6回コンビを組みながら3着が一度あるだけとなっており、不思議と“初騎乗”のコンビ時にのみ好走しています。
そんな馬が、自身2度目の重賞挑戦で、角田調教師の息子である角田大和騎手と初コンビを組ませており、満を持して重賞勝ちを狙ってきたと言っても良いでしょう。2年目の角田大和騎手は昨年20勝し、今年8月1日時点で現在27勝で合計47勝と、G1への出走条件となる30勝をクリアしています。
今年は弟の角田大河騎手がデビュー日に2勝を挙げるという鮮烈デビューを飾っていますので、兄としては先にG1に出走を果たして実績を積んでおきたいところ。積極性や本気度の高さならこれまでの藤岡騎手よりは期待できるものがありそうですし、初コンビの実績からもこの乗り替わりは“買い”材料とみます。
また、近2戦は函館を走って4着、8着と敗れていますが、函館よりは大箱の札幌の方が差しが利いていますし、力負けをしたという印象もありません。乗り替わりとコース替わりは条件好転と言って良いでしょう。
ということで、今年の伝統的ダート重賞エルムステークスは、角田大和騎手とブラックアーメットの初コンビが人馬共の初重賞制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。