アドマイヤデウス、豪州で死亡
2015年の日経新春杯とその後の日経賞を制し、重賞2連勝を果たした実績があるアドマイヤデウス(牡6、D.ウィアー厩舎)が、移籍先である豪州で死亡したことが明らかとなった。
オーストラリアへ移籍し、コーフィールドCへ向けた調教中に靭帯を損傷し重篤な状態となってしまったアドマイヤデウスだったが、その後に手術は行われ、無事に成功したと現地のメディアにより発表されていた。しかし、その後も感染症や、蹄葉炎、インプラント治療の失敗の可能性などを含めて注意する必要があり、予断の許されない状況が続いていた。その後も複数回の手術が施され、医師団による懸命の治療が続いていたが、亡くなったことが25日に明らかになった。
アドマイヤデウスを管理するオーストラリアのウィアー調教師は、移籍時には「彼は本物のステイヤーだし、メルボルンCに登録した馬の中でも抜きん出ているように思える」とコメントしており、コーフィールドC後のメルボルンCへ向けても大きな期待を寄せていた。同じようにオーストラリアへ移籍したトーセンスターダムが現地のG1で2着に入るなど活躍を見せており、同馬もまだまだ今後活躍が期待されていただけに残念だが、一度骨折をした馬を復帰させることがいかに難しいかということを思い知らされ、競走馬の安楽死や延命治療についても深く考えさせられる悲しい結末となった。心よりご冥福をお祈りします。
アドマイヤデウス号は父アドマイヤドン、母ロイヤルカード、母父サンデーサイレンスという血統。通算成績は22戦5勝、うち重賞は2勝。