【注目新馬】良血馬3頭揃い踏みのメイクデビュー阪神。クラシックへの道は開かれるか?
クラシックを目指すならそろそろデビューしておかないと間に合わない時期になってきました。一昔前なら大半の大物は秋以降に始動というケースが多かったですが、調教技術の進歩やセレクトセールへの生産面でのアピールなどから、最近では大物素質馬が夏競馬からデビューして早めに本賞金を稼いでおくケースも増えてきました。ハープスター、イスラボニータなどがわかりやすい例でしょうか。
来月以降は、ややダートレースが増えてくる時期だけに、芝の中距離で期待できる馬は最終切符と言えば大げさかもしれませんが、そろそろデビューもしくは未勝利は脱出しておきたいところ。そんな中で、注目したいのがクリスマスイブに行われる芝1800mのメイクデビュー阪神。良血の2頭に加え、意外性のある1頭の合計3頭に注目しています。
まず良血馬から今年の皐月賞馬アルアインの全弟ダノンマジェスティと、惜しまれながら引退した昨年のオークス馬シンハライトの弟で、父がオルフェーヴルに変わって注目のシンハラージャです。
ダノン軍団は先週のダノンプレミアムで、3年前のダノンプラチナに続いての朝日杯FS制覇となり勢いづいているところに畳み掛けてくるかのようです。所属は栗東・音無厩舎で、デビュー戦を託されたのは今年一年G1で幾度も存在感を示した充実期にある和田騎手。
対するシンハラージャはこの母の産駒ほとんどを手がけ、熟知していると思われる栗東・石坂厩舎の管理。鞍上は短期免許で来日中のシュミノー騎手を予定ということで、無事に出世していったときの主戦騎手は姉シンハライト同様池添騎手になるのか、はたまた別の流れがあるのか、その行方も気になる所。
そして変わり種の注目馬が栗東・羽月厩舎の管理馬で父ダイワメジャー、母オリジナルスピンのサンティーニ。こちらも良血には違いありませんが、兄がマーチS、武蔵野Sを人気薄で勝利し、かしわ記念もコパノリッキーの2着と活躍中のダート馬インカンテーションです。父がシニスターミニスターからダイワメジャーに変わってどう出るかが見ものですが、陣営もまずは様子見といったコメント。鞍上は松若騎手で参戦を予定しています。
話題性十分の3頭が相まみえる9頭と少頭数の新馬戦。クラシックへ届く馬がここから現れるでしょうか、有馬記念の裏開催でみなさん様々な思いで過ごされているでしょうが、ぜひご注目いただきたい一戦です。