【皐月賞2018予想】オウケンムーンの一瞬の脚に期待!
牡馬クラシック第一弾皐月賞です。断然の本命だったダノンプレミアムの回避によって、混戦ムードとなっています。そのダノンプレミアムに弥生賞では敗れ、初めての負けを喫したものの最速の上りをマークし2着に食い込んだワグネリアン、その弥生賞で3着のジャンダルム、4着のサンリヴァル、デビュー2戦2勝のキタノコマンドール、スプリングSの覇者ステルヴィオ、2着のエポカドーロ、昨年末のG1ホープフルSの覇者タイムフライヤー、京成杯の覇者ジェネラーレウーノ、共同通信杯を勝ったオウケンムーンに、京都2歳Sを勝ったグレイルなどの実績馬が集まり、ダノンプレミアムが出走していたとしても手強な伏兵馬に苦戦していた可能性は高いでしょう。
その中で、注目しているのがオウケンムーンです。オウケンムーンは、2008年の菊花賞を勝ったオウケンブルースリの産駒なのですが、最大の注目点は、一瞬の脚の速さにあります。デビュー戦こそ追い込みを見せたオウケンムーンですが、その後3戦は先行して直線に向いて抜け出す競馬で、前走の共同通信杯まで3連勝を飾っています。
この馬の魅力は、その抜け出すときの一瞬の速さです。未勝利戦では、2番手から抜けだし6馬身もの差をつけるのですが、上り3ハロンは2番目の馬よりも0.9秒も速いタイムをマークし、500万を勝利した時は、4番手から抜けだし上り最速をマークしました。さすがに前走の共同通信杯では、上り最速とはいきませんでしたが、重賞のメンバーの中、5番手から抜け出して33.5秒で重賞を制覇したのです。
末脚という意味では、本命候補のワグネリアンやステルヴィオの方がそのイメージが強いですが、彼らもラスト1ハロンの伸びが素晴らしい馬達です。ホープフルステークスの覇者タイムフライヤーも同じようなタイプです。人気上位の3頭がいずれもラスト1ハロンの末脚のいいタイプなだけに、直線の短い中山競馬場ではその能力を発揮できるか微妙なところでしょう。そうなると、中山の直線で一瞬の脚で伸びたオウケンムーンが追撃をかわしきることも十分に考えられるのです。
とにかく一瞬の抜け出す脚が素晴らしいだけに、前目前目の位置取りから抜け出せば、恐らく皐月賞でも一瞬先頭に立つことがあるでしょう。菊花賞馬のオウケンブルースリ産駒のオウケンムーンが皐月賞馬になるのであれば、なかなか感慨深いものがあります。そういう競馬のロマン・楽しさとしてもオウケンムーンが追撃を交わすレースを楽しみにしたいと思っています。