【宝塚記念2023予想】〝夏は牝馬〟の格言通り大駆け狙う!ジェラルディーナ✕武豊騎手
2023年春のG1戦線を締めくくる「宝塚記念」が開催。今年は何と言っても天皇賞(秋)、有馬記念、そして今春のドバイシーマクラシックとG1を3連勝中、世界ランキング1位となっているイクイノックスが一強ムードを漂わせています。ただ、波乱も多いG1故、信頼を置きすぎるのも危険に思えます。
そんな中、注目しているのは5歳牝馬のジェラルディーナです。
4歳時の昨年エリザベス女王杯を制してG1馬となりました。近走は有馬記念3着後、大阪杯6着、前走香港で行われたクイーンエリザベス2世カップで6着と掲示板外に敗れています。
近走成績だけ見ると世界一のイクイノックスやジャスティンパレスと言ったG1を勝ってきている活きのいい4歳馬達には勢いも実績も劣る印象。しかし、ジェラルディーナ自身は父モーリス、母ジェンティルドンナという13冠ベイビー。ここぞと言う時に力を発揮する素質が備わっていると言えるでしょう。
鞍上は今回が初騎乗となる武豊騎手です。日本の騎手の中では、数少ない世界でその名を知られた騎手ですが、一時の不振を脱出し、近年は全盛期に迫る騎乗を魅せています。今年は特に阪神競馬場での成績がよく、勝率22%、連対率41.5%、3着内率は53.7%と素晴らしい結果を残しています。この成績は、リーディング1位の川田騎手と遜色なく、2位のルメール騎手、3位の横山武史騎手、4位の岩田望来騎手、5位の松山騎手と言ったリーディングベスト5位までの騎手以上の成績。信頼度は高い騎手と言えます。
おそらく武豊騎手なら前半はそこまで無理をしないはず。後半勝負どころで強気の仕掛けを展開していくという競馬は、ジェラルディーナと相性が良さそうですし、この乗り替わりは良い方に転ぶと予想します。
馬場については重馬場のエリザベス女王杯を勝ち切っているように、タフな馬場なら他馬が苦労する分こちらにアドバンテージが生まれてくる。今週は良馬場での開催となりそうだが、高速馬場でなければさほど気にする必要もないだろう。
ということで2023年春のG1戦線を締めくくる宝塚記念は、夏は牝馬のジェラルディーナで勝負したいと思います。