【マイルCS予想2023】約5ヶ月の休み明けとなるセリフォス、状態面はいかに?
今週は4年ぶりに京都が舞台の秋のマイル王決定戦「マイルチャンピオンシップ」が開催。
安田記念で連覇を果たし、マイル路線を牽引するソングラインが不在となる今回、主役を担うのは連覇を狙う昨年の覇者セリフォスだ。
昨年は後方で脚を溜め、馬群の外から上がり最速33秒0の脚で突き抜けて快勝。今年初戦のドバイターフでは5着に敗退したが、初の海外遠征で初の1800mと難しい条件であった。得意のマイルに戻した国内緒戦の前走安田記念ではソングラインの2着に好走し、しっかりと巻き返してきた。
今回懸念材料の一つとして注視したいのが“状態面”だ。安田記念後は昨年同様富士SをステップにマイルCSへの参戦を予定していたが、夏負けの影響で同レースを見送り、直行のローテーションが9月に発表された。約5ヶ月半の休み明けと昨年とは臨戦過程が変わってくるため、どこまで力を出せる状態に仕上げられているかがカギとなる。
1週前の追い切りでは約2年3ヶ月ぶりに同馬とコンビを組む川田将雅騎手とコンタクトを取り、CWコースで一杯に追われて6F80.8-3F36.3-1F10.7の好時計をマーク。ラスト1Fの10.7はこの日のCWコースで最速で、脚さばきも軽快そのもの。持ち味の末脚は発揮できそうな気配は十分に感じさせてくれている。
約3ヶ月の休み明けだったデイリー杯2歳S・1着、約4ヶ月の休み明けだった富士S・1着と、もともと緒戦から走れるタイプの馬。デビューから10戦して掲示板を外したこと無い安定感の高い馬でもあり、崩れるシーンは想像しにくいだろう。
とは言え、阪神開催だった昨年から本来の京都へ戻る点は気がかりでもあり、同馬にとっては初コースとなる。また、斤量も56kgだった昨年から今年は58kgでの挑戦となり、昨年と全く同じ条件ではないことも覚えておきたいポイントだ。
京都の外回りならコース形態的にも持ち味の末脚を生かせそうでもあり、58kgを背負った前走の安田記念でも斤量を苦にするような気配も見られなかったので、状態面さえ万全であれば、安定感の高い同馬ならやはり勝ち負けを演じてくれるのではないだろうか。
6番人気と評価がイマイチだった昨年と比べて今年は馬券妙味がなさそうだが、無視できない人気馬であると言えよう。