【毎日王冠2018予想】迷走中の菊花賞馬、復活なるか?
角居厩舎の元在籍馬たちは中竹厩舎へ移籍しましたが、その後はどうにも歯車が噛み合っていないような印象があります。オークストライアルのフローラステークス勝ち馬サトノワルキューレは、秋華賞トライアルのローズステークスを叩いていざ本番かといった矢先に秋華賞回避が発表されました。
今週はもう1頭のオープン馬、クラシックホースでもあるキセキが毎日王冠で秋初戦を迎えます。主戦のデムーロ騎手が騎乗停止中のため、今回は川田騎手へと乗り替わりになります。菊花賞馬という観点から、京都大賞典のほうが適性がありそうなため意外な始動戦となりました。秋の古馬王道が関東圏での開催になるため、府中で行われる毎日王冠を選んだのかもしれません。
復帰初戦に距離短縮を選んだ成功例としては、1999年ジャパンカップでスペシャルウィークの2着に入ったインディジェナスなどもあります。他にも障害を挟んで宝塚記念、有馬記念勝利を手にしたメジロパーマーや、最近では芝でデビューし、ダートを経て戻ってきた芝で花開かせたガンコなど、普段と違うことを行うことで馬が変わるような可能性もあることを考えると、馬自身の持つ適性よりもまずは何か覚醒してもらいたいという狙いがあるのではないでしょうか。
菊花賞勝利後の振るわない戦績から、G1馬ながら伏兵扱いとなりそうなキセキですが、今回の結果のみならず新たな可能性に挑戦することで次の道が開けるかどうか、一番強い馬が勝つと言われる菊花賞馬なので地力は侮るべからず。今後の展望も気になるレースとなりそうです。