【AJCC予想2019】ジェネラーレウーノなど有力馬3頭を考察
20日(日)は中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ、通称AJCCが開催。春のG1戦線へ向けてここから始動する馬も多く、古馬中長距離路線の重要な一戦として注目しておきたい一戦だ。
今年はジェネラーレウーノやフィエールマン 、昨年の覇者のダンビュライトなど、現時点でも注目度の高い馬達の出走が予定されている。今回は3頭の有力候補を考察してみたい。
ジェネラーレウーノ(牡4、矢野英一厩舎)
昨年は京成杯を制して重賞初勝利をあげると、クラシックでは皐月賞で3着、秋はセントライト記念を制し重賞2勝目をあげるなど、中距離路線で活躍しているジェネラーレウーノ。前走の菊花賞では好スタートから先手を奪って逃げるも、最後の直線に入ると粘り切れず9着に敗れてしまった。後続に脚を使わせる走りが本来の姿だが、長距離ということもあってか消極的なペースとなってしまった。今回は距離も2200mへと短縮され、コースも京成杯とセントライト記念と同じ中山が舞台ということで条件は好転。巻き返しに期待したい。
ダンビュライト(牡5、音無秀孝厩舎)
昨年のAJCCを優勝し、重賞初制覇を果たしたダンビュライトは連覇を狙って今年も参戦。同じ中山2200mのオールカマーでも3着に好走しており、この条件は得意。阪神で行われた前走のチャレンジCは速い時計の出るコンディションで、時計も速く前が止まらなかった。8番手と後方から進めたダンビュライトは内目を立ち回り、最後はインを捌いて4着に入線した。同馬にとっては分が悪い条件での4着はむしろ好内容と言えるだろう。力の要る馬場を苦にしないタイプで、この時期の中山は絶好の舞台となりそうだ。
フィエールマン(牡4、手塚貴久厩舎)
昨年はラジオNIKKEI賞で2着に入着すると、その後の菊花賞を制しG1初勝利を達成。1800mまでしか経験がなかったが、見事に長距離G1を制したフィエールマン。菊花賞はかなりのスローペースで、実質最後の上がり勝負になった点もこの馬には味方したと言えるだろう。中山はデビュー2戦目の山藤賞(500万下)の1勝があるが、内回りでのもの。外回りの2200mの適性がどうかというところ。有馬記念を回避し、年始も発熱を起こすなど陣営からは虚弱な体質であることが指摘されている。調教内容、当日の馬体重などはしっかり見て状態を判断したい。