【京王杯スプリングC予想2019】激走期待の穴馬とは?近走力をつけてきたあの馬

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今週土曜の東京メインは、春のマイル王決定戦安田記念へ向けた重要ステップレースの1つ「京王杯スプリングカップ」です。今年の安田記念は、アーモンドアイやダノンプレミアムなどの中距離G1馬が適距離をマイルと判断し参戦することが決まっております。この2頭は問題ありませんが、賞金の少ない短距離やマイル路線組にとっては、今回の京王杯でしっかりと稼がないと出走することさえできません。様々な路線から来るだけに例年混戦模様になりがちですが、そんな中でとくに注目しているのはストーミーシーです。

ストーミーシーはアドマイヤムーン産駒の6歳牡馬。重賞未勝利馬ということで実績面ではとても安田記念に出走できるラインには及んでいませんし、昨年3月にダービー卿CTで3着に入線して以来8戦しておりますが、一度も馬券にも絡んでおりません。勢いを付けて参戦してきた1600万勝利組よりも評価は下となってしまう可能性は高く、穴馬扱いと見て間違いないでしょう。

リステッド競走でも二桁人気と伏兵扱いされることが多く、人気することはほとんどないような馬ですが、近8戦の内容を見返してみますと、僅かではありますが上昇傾向が見られます。

まず、馬券圏内に入ってない近8戦のうち6戦は人気以上の着順に入線しており、着順も今年初戦の京都金杯で15着だったのが、その後は7着、6着、6着、5着と徐々に着順も上がっていっております。近8戦のうち6戦は全て上り時計がメンバー中3位以内に入っておりますし、ここ4戦に限って言えば4戦中3戦が上り最速をマークしており、もう1戦も上がり2位の33秒3と速いです。

基本的に追い込み戦法ですので、当然上り時計が速くなるものですが、オープンならいざしらず、G3や前走のG2でも上り最速をマークしているので、ここへ来て力をつけてきている可能性は高そうです。前走のマイラーズCに至っては、安田記念の最有力馬ダノンプレミアムが出走した究極の上り勝負となったレースでした。メンバーのレベルは決して低くはありませんでしたし、そんな中で最速の上がりを繰り出し5着に健闘しているので、決して侮りたくはない1頭です。

今回のもう一つの好材料は、7走ぶりに大野拓弥騎手へ手綱が戻る点です。ストーミーシーとのコンビ成績は、これまで手綱を握った北騎手の中では一番良いです(2-1-1-6)。

近走馬券圏内にも来ておりませんが、少しずつ力を付けてきている印象も強く、今回は一番手の合う騎手が鞍上ということで、激走も期待できるのではないでしょうか。

ということで、今年の京王杯スプリングカップは穴馬ストーミーシーに注目したいと思います。近年は波乱も目立っているレースなだけに、激走に期待です。