【シリウスS予想2019】末脚強力のマッスルビーチ、格上挑戦もハンデ50キロ魅力
チャンピオンズカップの前哨戦としても有名なダートハンデ重賞「シリウスステークス」が28日、阪神競馬場で行われます。阪神のダート2000mでハンデ戦という特殊な条件で行われるということもあってか、様々な条件から参戦してくる馬が集まります。
今年も小倉で行われた阿蘇ステークス組が3頭、札幌のエルムステークス組が2頭おりますが、他は各馬それぞれの路線から挑んでおり、出走14頭の前走レースは11路線にも及びます。
前走比較が難しく、予想も例年以上に難解な今年のシリウスステークスで注目しているのは、2勝クラスの鳥取ステークスから参戦してきたマッスルビーチです。
マッスルビーチは、格上挑戦ということもありハンデが50kgと最軽量ですが、注目すべきは同馬の末脚です。阪神競馬場の1800mで行われた前走の鳥取ステークスは、良馬場で1分50秒フラットという好時計で快勝。2勝クラスでのものではありますが、マッスルビーチの上りは最速の35秒8で、これは2番目の上がりよりも1.1秒も速いタイムです。
先行して抜け出した2着馬との差は残り200m時点で約5馬身ほどありましたが、追い上げて残り100mあたりで交わすと、あとは突き放す一方。最後はほぼ追わずに惰性で駆け抜け3馬身1/2差付ける快勝でした。レースペースは残り400から200mが12秒4、そしてラスト200mは12秒3だったことから、バテ差しだけではなく末脚の伸びもしっかりと評価すべき一戦であったと感じます。
この日は速めの時計が出るレベルの馬場でしたのでその恩恵を受けた可能性も十分ありますが、2勝クラスとしてかなり速い時計で、上がりもこのタイムなら軽視はできないでしょう。今回は2000mとなりますが、ハンデ3kg減なら1ハロンの延長で極端に末脚が鈍ることもなさそうですし、前走は3か月の休み明けでしたので叩いた上澄みも見込めます。
人気はエルムステークスを勝利したモズアトラクションや、そのエルムステークスで初ダートにも関わらず6着に食い込んだルメール騎乗のタイムフライヤーあたりに集まりそうですが、前走のクラスで人気が落ちるならマッスルビーチは狙い目。斤量50kgなら格上挑戦でいきなりの重賞制覇もあると考え、好勝負に期待した馬券で挑みたいと思います。