マカヒキ優勝で金子真人オーナー日本ダービー3勝目
ダービーオーナーになるのは一国一城の主になるよりもはるかに難しいと言われています。少し話はそれますが。海の向こうアメリカでは大統領選挙の予備選が終了し、トランプ氏とクリントン氏の戦いになりそうです。このどちらかが、次期アメリカ大統領になるわけですが、その大統領になるのは物凄い運が必要です。それと比されるほどに大変なのがダービーオーナーになることです。金子真人オーナーはキングカメハメハ・ディープインパクト・マカヒキで3度もダービーオーナーに輝きました。
現在、馬主で金子オーナーより運があるオーナーはいません。金子オーナーにしてみれば、ダービーの1着賞金2億円も嬉しいでしょうが、それと比較にならない程、ダービーオーナーに三度なれた事の方が嬉しいのは間違いありません。キングカメハメハはNHKマイルカップも制しておりG1・2勝。故障しなければもっとG1を勝っていたでしょう。ディープインパクトは3冠馬に輝き、G1・7勝・サンデーサイレンスの最高傑作と称されました。
マカヒキも秋になれば更に馬体がスケールアップをし、いよいよ完成された領域に入ります。マカヒキのゴムまりの様な瞬発力は父ディープインパクト譲り。父でもダービーを制覇し、その子マカヒキで親子制覇を達成も凄い事ですが、馬主が同じという事実の方が驚きが強いです。
皐月賞では大外を差して2着。川田騎手も今回は外を回さず、前が壁になるリスクを背負うのを承知の上で直線に入ると馬郡の中に入れました。距離ロスがない分、先に抜け出し、ゴールまで必死に追ってきた、ルメール鞍上のサトノダイヤモンドの猛追をハナ差振り切り先頭ゴール。川田騎手は嬉しいダービー初制覇となりました。
もともと、マカヒキもルメール騎手のお手馬でしたが、サトノダイヤモンドの騎乗を選択した為、川田騎手に皐月賞からバトンが受け継がれました。川田騎手にしてみれば、ルメール騎手がサトノダイヤモンドに騎乗する事を選択したので千載一遇のチャンスが巡ってきました。非常に緊張したと思いますが、皐月賞2着のリベンジをこのダービーの大舞台で果たし、マカヒキをほぼお手馬にしたと言ってもいいでしょう。