【アルゼンチン共和国杯2019予想】ハッピーグリン、移籍初戦から好勝負期待
今週の東京競馬場の日曜メインは名物ハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」です。ジャパンカップや有馬記念の前哨戦という位置づけでもある一戦で、ここを勝った後にジャパンカップで3着に入線したシュヴァルグランや、有馬記念を制したゴールドアクターなど、過去の好走馬の多くが後の中長距離G1で勝ち負けを演じております。
今年は、春に同条件で行われる目黒記念を制したルックトゥワイスや、同2着のアイスバブル、同5着のムイトオブリガードとこの条件で結果を残している馬達をはじめ、東京2400mの六社ステークスを制したアフリカンゴールドや、最優秀障害馬ながら有馬記念で9着に健闘した夢と可能性を秘めたジュウチョウサンなど、中距離重賞らしいメンバーが揃いました。
そんな中で注目しているのは、地方出身のハッピーグリンです。北海道競馬出身のハッピーグリンは、地方馬ながら3歳時から芝適性を見出し中央の芝レースに積極的に出走し、1勝クラスのセントポーリア賞、2勝クラスのSTV賞を勝利し、富士ステークス・11着の後は、あのアーモンドアイが世界レコードを出したジャパンカップでも7着と善戦しました。
その後も、中山記念(8着)、日経賞(4着)、香港のG1チャンピオンズ&チャッターカップ(8着)に出走するなど中距離重賞戦線で挑戦をしつづけています。前走の毎日王冠で8着の後についに中央へ移籍し、今回が移籍後初出走となります。
サンデーサイレンスやディープインパクトといった名種牡馬の登場で日本馬が世界でもどんどん通用するレベルになってきましたが、地方馬からはかつてのオグリキャップやコスモバルクのような名馬はしばらく出ておらず、中央G1で活躍するほどの馬は現在おりません。地方馬のレベルの底上げも願っているファンとしては、芝に適性を持った地方出身のハッピーグリンのような馬にはぜひとも頑張って欲しいものです。
先に述べたように、昨年驚異的なタイムだったジャパンカップで7着は、時計だけ見れば例年のジャパンカップの勝ち馬以上の時計では走っているわけですから、その素質は十分に秘めていると言えます。まだまだ力もつく4歳馬ですから、期待は十分です。
さらに鞍上は、中央移籍に伴いこれまで同馬の主戦騎手だった服部茂史騎手から池添謙一騎手へと乗り替わりになります。服部騎手は北海道競馬のトップジョッキーではありますが、中央でのレースということで言えば、やはり中央の騎手の方が乗り慣れているのは間違いないでしょう。
池添騎手との相性が未知な点や、転厩初戦ということで買い難いところもありますが、移籍効果でプラスとなる面も多いでしょう。移籍によって使えるレースも大幅に増えたはずですし、活躍できる場が増えたことで馬の成長にも繋がるはず。今後のためにもここは好走して好スタートを切りたい所です。
ということで、今回は、期待や応援の意味もこめてハッピーグリンから狙ってみたいと思います。