【マーメイドS2016予想】雨予報、斤量に敏感なショウナンバーキンが50kgで大激走?!

荒れる重賞として定着してきた牝馬限定のハンデ重賞マーメイドステークス。3連単の配当を過去10年で見ても2008年の193万円を筆頭に、ここ3年連続で10万円を超え、10年間で7回も10万円を超えているほどです。

今年もトップハンデ56kgのシュンドルボンとメイショウマンボから最軽量シャイニーガールの49kgと実に7kgの差があり、ハンデだけ見ても荒れそうな雰囲気がひしひしとしているところに、さらに週末は阪神競馬場の天候が雨予報ということで馬場も荒れるレースを演出してくれそうなのです。

そこで狙いたいのがハンデ50kgのショウナンバーキンです。この馬は前走1600万クラスの1600mのハンデ戦に52kgで出走し7着に終わりました。そのため今回のハンデが50kgとなったのでしょうが、この50kgはショウナンバーキンにとってデビュー以来最軽量となります。とは言っても、52kgで走っていた馬が50kgになるぐらい大した恩恵もないじゃん!と思われるかもしれません。

これまでショウナンバーキンは、デビュー以来36戦出走しそのうち3分の1となる12戦、斤量52kg以下で走っています。出走時に斤量52kgということは実は意外に難しいことで、ハンデ戦なら負けていれば軽くなりますが、それでもハンデ戦を狙っていかない限り52kgでの出走を続けることは難しいことになります。ならば、余計に今回2kgぐらい軽くなってもあまり恩恵はないのでは?とも思われるでしょう。

しかしそこがポイントで、厩舎側がなぜ軽い斤量で走ることにこだわったのか?と考えた時、ショウナンバーキンがいわゆる『カンカン泣き』(→負担斤量に敏感で苦しむ馬)という馬だからハンデ戦を中心に使われてきたと考えるのが自然です。となれば、1kgでも軽いと言うことは『カンカン泣き』の馬にとってはかなりありがたいことなのです。そのプラスは、おそらく『カンカン泣き』しない馬よりも非常に大きなものになるでしょう。

となれば、ショウナンバーキンがデビュー以来最軽量50kgで走れるというのは、凄くプラスになる可能性が大なのです。今週の調教でショウナンバーキンは坂路でおしまい11秒台と素晴らしい末脚を見せてくれました。調子も絶好調と言えるようです。

ということでマーメイドステークスは、斤量に敏感なショウナンバーキンが大激走する可能性が高いとみて注目しています。