【シンザン記念2020予想】オーマイダーリン末脚炸裂なるか?“馬場”と“イレ込み”がカギ

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3歳牡馬のクラシック路線の開幕を告げる一戦「シンザン記念」が行われます。例年ある程度頭数は揃う一戦ですが、今年は出走頭数10頭とやや少なめ。それでも朝日杯FSの4・5着、タガノビューティーとプリンスリターンをはじめ、新馬戦で高いパフォーマンスを披露して快勝したルーツドールや、アルテミスステークスで2着となったサンクテュエールなど、注目度の高い面白いメンバーが集まりました。

そんな中で今回とくに注目しているのはディープインパクト産駒のオーマイダーリンです。

1番人気に推された新馬戦では、番手からの競馬で流れに乗って直線追われるも、逃げ馬に届かず内からも交わされ3着に惜敗しました。続く未勝利戦では、新馬戦とは打って変わって後方13番手からの競馬を展開。直線を向くと1頭だけ脚色の違う末脚で快勝し、決め手があることを示しました。

末脚ということで言えば、朝日杯FSのタガノビューティーの追い込みや、プリンスリターンの差し脚、2番手から一瞬で先頭に立って5馬身差をつけたルーツドールの脚も魅力ですが、父ディープインパクトを彷彿させるような軽くジャンプしながら飛ぶように伸びるオーマイダーリンの末脚は強く印象に残るものでした。

鞍上の武豊騎手によれば、もともとデビュー前の調教の時点でかなりの末脚を持っていることは判明していたようですが、新馬戦ではその末脚が発揮できずに悔しい思いをしたといいます。後方で脚を溜めた未勝利戦ではしっかりとその末脚を披露することができたので、今回も道中無理さえしなければ、直線では大きな見せ場を作ってくれる可能性は高そうです。

気になる点は「馬場」と「イレ込み」。馬場が重たかった新馬戦で3着でしたし、前走は良馬場だったことも末脚を発揮できた要因としてありそうなので、馬場があまりに重たくなるようなら注意したいところです。今週は週中に雨も降っており、レース当日の天候も降雨の可能性もあるのでここが一番気にしたいところです。また、イレ込みについてですが、前走はレースでは大人しく走っておりますが馬場入りの時はテンションが高くなっておりました。ゲートに入ってようやく落ち着いたので分かりにくいですが、イレ込みがある気性を持っているのも不安点の一つです。

経験の浅いこの時期の3歳ですから不安点や未知な部分があるのは致し方ないところ。馬体重も10kg近く増えているようなので、あとは気性面での成長が活躍のカギとなりそうです。高ぶる気持ちをレースに注ぐことができればより爆発的な末脚を披露することができるのではないでしょうか。

ここを目標に昨年12月初旬から乗り込み量は豊富で、最終追い切りも余力十分で好時計をマークしており、状態は良さそうです。枠も5枠5番と好枠を引けており、力は出せそうな条件も揃っております。本来の持ち味を発揮できた前走に続き、ここでも完成度の高い末脚を披露してくれると期待して、オーマイダーリンから勝負したいと思います。